7月5日、福島競馬場で3歳馬によるG轡薀献NIKKEI賞(芝1800m)が行なわれる。


前走の3歳以上1勝クラスを制したコスモインペリウム

 このレースは、G菊本ダービーに出走できなかった馬などが「秋への飛躍」を期す一戦という位置づけになっている。近年では、2018年2着のフィエールマンが次走でG亀堂崗泙鮠,繊∈鯒からはG掬傾直沺春を連覇している。

 さらに遡ると、2009年3着のストロングリターン(2012年にG軌妥諜念を勝利)、2007年2着のスクリーンヒーロー(2008年のG汽献礇僖鵤辰鮠〕)、2006年2着のソングオブウインド(同年のG亀堂崗泙鮠〕)、名称が「ラジオたんぱ賞」だった2004年2着のカンパニー(2009年のG掬傾直沺秋とG汽泪ぅ襯船礇鵐團ンシップを勝利)など、敗れた馬からも多くのG鞠呂出ている。今年も将来性を感じさせる素質馬が多くスタンバイしており、見逃せない一戦になりそうだ。

 このレースで大きなポイントになるのは、福島コースでの実績だ。小回りで直線は292mと短く、先行力と器用さが必要になるコースで、東京や京都のような直線が長いコースとは大きく性質が異なる。そのため、コース実績がない人気馬の凡走、その逆の結果になることも多い。

 昨年9番人気で2着に入ったマイネルサーパスをはじめ、2017年9番人気で3着のロードリベラル、2015年12番人気で3着のマルターズアポジー、2014年5番人気で1着のウインマーレライ、2014年7番人気で3着のウインフェニックス、2010年6番人気で3着のレトといった人気薄好走馬は、福島で勝利経験があった。

 今年の出走馬で福島での勝利経験があるのは、コスモインペリウム、コンドゥクシオン、バビット、パラスアテナ、ベレヌスの5頭。どの馬にもチャンスはありそうだが、筆者が特に気になるのはコスモインペリウム(牡3歳/美浦・和田雄二厩舎)だ。

 同馬の父トランセンドは、2011年G汽献礇僖鵤奪澄璽箸覆鼻▲澄璽箸裡猫機寝看郎合のG気鬘款,靴織澄璽箸粒萍馬だった。種牡馬としても、産駒の計52勝のうち45勝がダートという成績が残っているが、コスモインペリウムはダート2戦で9着、10着といいところがなく、芝で2勝している変わり種。トランセンドの産駒でJRA芝レースを2勝以上しているのはこの馬だけだ。

 福島では昨年7月に、今回と同じ1800m戦で好位追走から叩き合いを制している。近走は安定味を増しており、前走の3歳以上1勝クラス(東京/芝2000m)では不良馬場を苦にせず、古馬を相手に2番手追走から抜け出し、2着以下に1馬身3/4差をつける完勝。ゴール前ではさらに差を広げる勢いだった。

 勝ったレースが稍重、不良ということで、時計のかかる馬場が得意と思われがちだが、2走前の3歳1勝クラス(東京/芝2000m)では上がり3Fを33秒3という、同レースのメンバーの中で最速タイムを出している。好位に付けてすぐ動ける器用さと瞬発力を併せ持っており、このコースにはピッタリのタイプだろう。

 牝系を遡ると、5代母ファンシミンから広がる牝系からは、桜花賞を制したラインクラフト、高松宮記念を制したアドマイヤマックス、菊花賞を制したソングオブウインドなどが出ている。そして現役馬では、ルヴァンスレーヴ、チュウワウィザードのダートG機寝看郎合のG汽曄璽垢出る名門だ。ソングオブウインドはラジオNIKKEI賞2着から能力が開花したが、コスモインペリウムもそれに続きたいところだ。

 もう1頭は人気を集めそうなパラスアテナ(牝3歳/美浦・高柳瑞樹厩舎)を挙げたい。

 今年4月の未勝利戦(福島/芝2000m)を5馬身差の圧勝で初勝利。続く前走のカーネーションC(東京/芝1800m)では、上がり3F33秒3の鋭い差し脚と1分45秒9の好タイムで快勝した。

 芝でも2戦2勝と底を見せておらず、かなりの素質を感じさせる。宝塚記念を勝ったクロノジェネシスなど、昨今の牝馬の活躍もあり、それらに続く存在として期待が集まりそうだ。 以上、今年のラジオNIKKEI賞はコスモインペリウム、パラスアテナの2頭を狙ってみたい。