広東省烏坎村で、同省汕尾市の共産党委トップ鄭雁雄書記(当時)のテレビ演説を見る住民。鄭氏はこのほど、中国政府の香港出先機関「国家安全維持公署」の署長に任命された(2011年12月20日撮影、資料写真)。(c)MARK RALSTON / AFP

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【AFP=時事】中国国務院は3日、「香港国家安全維持法」に基づいて香港に新設した中国政府の出先機関「国家安全維持公署」の署長に、対デモ強硬派として知られる鄭雁雄(Zheng Yanxiong)氏(56)を任命した。国営メディアが報じた。

 香港では国家安全維持法の施行により、返還後初めて中国本土の治安当局員が香港の法律に縛られず公然と活動できるようになった。

 国家安全維持公署は、香港の治安維持が任務で、捜査や起訴の権限を有する。国家安全保障に関する情報活動を監視し、捜査を行い、場合によっては本土当局への引き渡しを行う。

 鄭氏は、中国南部・広東(Guangdong)省の共産党地方委員会で頭角を現し、直近では党員会秘書長を務めていた。2011年には同省の烏坎(Wukan)村で起きた当局の汚職に対する村人らの激しい抗議行動を鎮圧し、強硬派として名前が知られるようになった。

 国務院はまた、同じく新設した「国家安全維持委員会」の担当顧問に、中国政府の香港出先機関である香港連絡弁公室の駱恵寧(Luo Huining)主任を任命した。国家安全維持委員会は、林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)香港行政長官が委員長を務める。

【翻訳編集】AFPBB News

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