2035年まで毎年7月1日に米大リーグ(MLB)のニューヨーク・メッツから119万ドルが振り込まれるボビー・ボニーヤ氏(1997年10月25日撮影)。(c)Timothy A. CLARY / AFP

写真拡大

【AFP=時事】米大リーグ(MLB)の選手が厳しい年俸交渉を終え、新型コロナウイルスの影響で短縮となったシーズンへの準備を進める中、はるか昔に現役を引退したボビー・ボニーヤ(Bobby Bonilla)氏の銀行口座には今年も大金が振り込まれた。

 ボニーヤ氏には1日、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)から分割払いとして約119万ドル(約1億2800万円)が支払われた。メッツは以前結んだ信じられないような契約により、ボニーヤ氏への590万ドル(約6億3000万円)の負債に対して、総額2980万ドル(約32億円)を支払うことになっている。

 メッツファンは、ボニーヤ氏が72歳になる2035年までチームが毎年119万3248ドル20セントを支払う7月1日を「ボビー・ボニーヤ・デー」として迎えている。

 オールスターに6度選出された57歳のボニーヤ氏は、1986年から2001年まで8チームでプレーし、1997年にはフロリダ・マーリンズ(Florida Marlins、現マイアミ・マーリンズ〈Miami Marlins〉)でワールドシリーズ制覇を果たした。

 ボニーヤ氏は1991年12月に5年総額2900万ドルでメッツと契約。1995年にボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)にトレードに出されるまで、1992年から1994年にかけてリーグ最高年俸だった。

 1997年にマーリンズに移籍したボニーヤ氏は、チームを頂点に導いてロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)にトレードされ、1998年には再びメッツに加入した。

 不振に陥り1999年にメッツを放出されたものの、590万ドルの契約を1年残していたため、ボニーヤ氏と代理人はメッツに対し、支払いを2011年まで遅らせる代わりに、それ以降は年8パーセントの利子を含めて分割で受け取ることを提案した。

 当時のメッツのフレッド・ウィルポン(Fred Wilpon)オーナーは、「ネズミ講」まがいの手口を使ったバーナード・マドフ(Bernard Madoff)受刑者の「ポンジ・スキーム(Ponzi scheme)」で10パーセントの利子を得ることになっていたため、ボニーヤ氏への支払いを補って余りあるとしてこの提案を受け入れた。

 しかし、2008年シーズン後にマドフ受刑者のスキームは破綻。ふたを開ければ被害総額640億ドル(約6兆9000億円)以上という世紀の詐欺事件であった。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
米マイナーリーグ、史上初の中止が決定
大谷は開幕から二刀流、エンゼルスGMがコメント
王者ナショナルズ、ジマーマンとロスが20年シーズン不参加を表明