春スタートのドラマでは、下馬評が圧倒的だった。綾野剛&星野源のW主演もさることながら、「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子のオリジナル脚本、新井順子プロデューサー、塚原あゆ子演出と、「アンナチュラル」のスタッフが顔をそろえた。主題歌「感電」を歌うのも、「アンナチュラル」と同じ米津玄師だ。ヒットの要因をこれでもかと掛け合わせ、始まる前から盛り上がっていた。

第1話から入り込めるキャラ立ち

新型コロナ騒ぎで放送延期になり、6月26日(2020年)の第1話を見て、2か月半待っただけのことはあったと納得した。

「あおり運転」をテーマにした初回の見せ場は、カーアクション。「太陽にほえろ」やら「西部警察」やら、石原プロがブイブイ言わせていた頃のようなカーチェイスが繰り広げられ、全体のテンポもスピーディで飽きさせない。

奥多摩から転勤してきた野生児のような綾野演じる伊吹藍、上司も一目置く理性的な星野演じる志摩一未。この2人が反発しながらも、事件を解決していき、認め合い、理想のバディになるまでを見せてくれるのだろうと予測できる。

彼らが所属する第4機動捜査隊には、もう1組のバディがおり、こちらは、警察庁刑事局長を父親にもち、自身もキャリアの新米・九重世人(岡田健史)、その相棒にベテラン機捜隊員の陣馬耕平(橋本じゅん)という年の差バディ。いまどきのエリート新人くんと、叩き上げのベテラン刑事のやりとりもクスッと笑える。

彼らのボス・桔梗ゆづる役の麻生久美子には、「時効警察」の三日月さんがよくぞここまで出世したかという妄想が芽生える。警視監・我孫子豆治の生瀬勝久はいつもこんな役だなあとか。それぞれのキャラがしっかり作られているので、初回なのに違和感なくドラマの世界に入り込める。

楽しみな週替わりゲスト

第1話で、孫のおもちゃを買いに行き、迷子になってしまった上品なおばあさん。どこかで見たことがあると思ったら、平野文だった。あのアニメ「うる星やつら」のラムちゃんの声優さんが、おばあさん役。びっくりした。

第2話では朝ドラ「スカーレット」で人気急上昇の松下洸平。毎回のゲストも楽しみだ。(金曜よる10時〜)

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