新型コロナウイルスがブレークのきっかけになった人がいる。イギリスのコメディアン「Mr.ビーン」のそっくりさん、「Mr.ピー」ことナイジェル・ディクソンさん(53)だ。「Mr.ビーン」は、独特の風貌のビーンが、周囲にいたずらを仕掛けるなどして表情と動作だけで笑いを誘うコメディで、日本では1990年代にテレビや映画でヒットした。

ディクソンさんは旧正月を過ごすため、今年1月(2020年)に武漢を訪れた直後に、新型コロナウイルスの感染拡大で街がロックダウンとなった。イギリス政府は専用機を用意してイギリス人の帰国を支援したが、ディクソンさんは「帰国すればウイルスを拡散してしまうかもしれない」と、武漢にとどまることを選択した。「幸運なことに、私のファンがいて、みんなが心配してくれるようになったんです。彼らに外出時や帰宅時の安全策を教えるビデオを作れないかと思いつきました」

「Mr.ビーン」の物まねで、ソーシャルディスタンスや手洗い、マスクの重要性を訴えるユニークな動画の配信を始めたところ、中国版ツイッターの「ウェイボー」の視聴者が4億人以上にのぼったという。ディクソンさんは結局5カ月間も武漢に滞在し、先日、イギリスに帰国した。

WHOもホンモノのアニメで注意喚起

デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「Mr.ビーンは今でも世界中で人気です。WHOは新型コロナの注意喚起ビデオにMr.ビーンのアニメを使っています」

山夕貴キャスター「ディクソンさんは、新型コロナに対する中国と欧米の対策の違いを痛感したようで、『世界みんなで同じ船に乗っているのではなく、別々の船で同じ嵐の中を進んでいるようだ』と心配しているようです」

古市憲寿(社会学者)「真面目な方なんですね」