ラツィオ、逆転勝利で優勝へ望みつなぐ…ユーヴェも3発快勝で勝ち点差「4」変わらず

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 セリエA第29節の2試合が6月30日に行われ、13位トリノと2位ラツィオ、17位ジェノアと首位ユヴェントスが対戦した。

 前節フィオレンティーナ相手に辛くも勝利してユヴェントスとの勝ち点差「4」でトリノ戦を迎えたラツィオは4分、チーロ・インモービレが自陣ペナルティエリア内でのハンドを取られてPKを献上。これをアンドレア・ペロッティに沈められ、開始早々に1点のビハインドを負うことになった。また。インモービレにはイエローカードが提示され、累積で次節ミラン戦は出場停止となった。

 ラツィオは後半開始早々の48分に試合を振り出しに戻す。ルイス・アルベルトのスルーパスに反応したインモービレが左足でゴール右下隅に流し込み、今季29ゴール目を記録した。さらに72分、こぼれ球に反応したマルコ・パローロが右足を振り抜くと、ボールは相手DFに当たってコースが変わりネットを揺らす。これが決勝点となり、ラツィオは逆転勝利で勝ち点を「68」に伸ばした。

 ラツィオ戦の終了から約15分後、ジェノア対ユヴェントス戦の開始を告げるホイッスルが吹かれる。ユヴェントスはボールを保持して攻める展開が続くも1点が遠く、前半はスコアレスで終了した。試合のスコアボードが動いたのは後半開始早々の50分、ユヴェントスはパウロ・ディバラが相手DFをダブルタッチで剥がしてエリア内に侵入すると、そのまま得意の左足でゴール左下隅に流し込んだ。

 ユヴェントスは56分に追加点を獲得する。バルセロナへの移籍が決まったミラレム・ピアニッチのパスをもらったクリスティアーノ・ロナウドは、ハーフライン付近からそのままペナルティアークの前まで加速。エリアの外から右足を振り抜くと、強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。さらに73分、ドウグラス・コスタがエリアの外、右45度の位置から狙うと、ボールはゴール左上隅に吸い込まれてアウェイチームが3点目を獲得する。ユヴェントスは76分に1点を返されたが、3−1の勝利を収めてラツィオとの勝ち点差「4」をキープした。

 勝ち点を「68」に伸ばしたラツィオは次節、4日にミランと対戦する。一方、勝ち点を「72」に伸ばしたユヴェントスは次節、4日にトリノとのダービーマッチを行う。

【スコア】
トリノ 1−2 ラツィオ
ジェノア 1−3 ユヴェントス

【得点者】
▼トリノ対ラツィオ
1−0 5分 アンドレア・ペロッティ(トリノ)
1−1 48分 チーロ・インモービレ(ラツィオ)
1−2 72分 マルコ・パローロ(ラツィオ)

▼ジェノア対ユヴェントス
0−1 50分 パウロ・ディバラ(ユヴェントス)
0−2 56分 クリスティアーノ・ロナウド(ユヴェントス)
0−3 73分 ドウグラス・コスタ(ユヴェントス)
1−3 76分 アンドレア・ピナモンティ(ジェノア)