専用公印の紛失について謝罪する川崎市職員=市役所

 川崎市は30日、市中小企業溝口事務所(同市高津区)が中小企業融資制度の認定業務で使う専用公印を紛失した、と発表した。施錠など本来厳重に取り扱うべき公印をコピー機の用紙トレー内で保管していた。市は「不適切」と認め、約500ある公印の保管場所を全庁で確認する。

 市によると、紛失したのは「特定中小企業者認定事務専用市長職務代理者印」。自然災害や新型コロナウイルス感染症の影響で減収した中小企業への支援を認める際に使用する。

 同事務所は封筒に入れ、コピー機の用紙トレー内の空いている場所に置いていたところ、24日に職員がないことに気付いた。リース期間が満了したため、事業者が5月13日にコピー機を回収しており、市は「その際に一緒に回収され、廃棄された」とみている。代理者印とともに市長印も同じ場所に置かれていたが、使用していたために紛失を免れたという。

 市によると、同事務所は15年以上前からトレー内で公印を保管していた。会見した中山健一産業振興部長は「市民の信頼を失墜しかねないと重く受け止めている」と謝罪した。