リーグ再開に向けて意気込みを語ったネルシーニョ監督。写真:徳原隆元

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 柏レイソルのネルシーニョ監督は6月30日、トレーニング後にリモート取材に応じ、特殊な状況下でのリーグ戦について考えを語った。

「(6月1日の)トレーニング再開から、非常に良い準備ができています。リスタートマッチのFC東京戦に向けて、より戦術的な部分を詰めていきたい」とし、「中断期間中に数名が負傷していたが、ここにきてリハビリを終え全員がピッチに立てる状態にあります」と順調な仕上がりに顔を綻ばせた。

 その一方で、柏はJ1で唯一他クラブとの対外試合を行なわずに公式戦を迎えることになる。

「それぞれのチームがコロナ対策を行なっています。しかし、その詳細が分からないため、選手、スタッフに感染者が出てしまうリスクも考慮しなければなりません。対外試合で得られるものよりも、感染して離脱しなければならない時の被害の方が大きいのではないかと考えました」とその理由を説明した。

 また、今季はコロナ対策の為5人の交代枠が認められる。先日開催されたJ2、J3の試合からその重要性をこう読み取る。

「通常ゲームの流れの中での交代というのは、戦術的な部分が大きいもので、試合の流れに大きく作用します。しかし、今回見ている限りではコンディションの部分での交代が多かった、少しでも早く選手たちがゲームに馴染んで行けるようにと配慮しているように感じました。今後、交代枠をどのように戦略的に活用できるかというのが鍵となるでしょう」
 
 さらに、再開からの2節は観客を入れないで戦うことが決定している。ブラジルでの経験で制裁による“無観客試合”の経験はあるが、「確かに変な感じはしますが、どのチームも条件は一緒です」と“リモートマッチ”への心配はない様子。それ以上に気を使っているのが選手のモチベーション維持だった。

「テレビ、ネット配信など我々のサッカーを観たい、楽しみに待っている、というファン・サポーターがいる。そのことを理解してピッチに臨まないといけません。このタフなリーグを制するためには、最初から最後までやり抜く覚悟が必要です。さらに、これから戦っていく上での解決策は我々の中にしかありません。いつかくるであろう出場機会に向けて準備してもらいたい」

 昨季のJ2優勝後に、即戦力級の新加入選手を大量に迎えた柏は、2011年の時の昇格初年度でのJ1優勝が最大の目標だ。

「開幕前に掲げた目標は変わりません。イレギュラーな1年になりますが、勝者になるためには、勝利が必要です。若くて、クオリティを兼ね備えた選手たちも多く、この期間を有効活用してそれが検証できました」と力強く語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部