「ナイツ・テイル」に出演する堂本光一

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 KinKi Kidsの堂本光一(41)とミュージカル界のプリンス・井上芳雄(40)の初共演で18年に上演された「ナイツ・テイル―騎士物語」が、コンサート形式で“再演”(8月10〜22日=東京芸術劇場など)されることが29日、発表された。コロナ禍に苦しんできたエンタメ界に、明るい話題が戻ってきた。

 光一、井上のほか上白石萌音(22)ら主要キャスト7人そのまま、シンフォニックコンサートという形で“再演”が決まった。慣れ親しんだ東京・帝国劇場のステージ上で取材に応じた光一は「やっと一歩、進める」と声を弾ませた。

 来年の本公演開催に向けて、コンサート版はもともと構想があったという。政府ガイドラインに従い、芸術劇場では約900人、オペラシティでは約700人と収容50%に抑えて全14公演。約50人の東京フィルハーモニー交響楽団との共演で新曲のほかリアレンジされた劇中歌を響かせる。

 ともに1979年生まれ。同じ00年に帝劇デビューした光一と井上が初めて交わった「ナイツ―」は、ロイヤル・シェークスピア・カンパニー名誉アソシエート・ディレクターの世界的演出家ジョン・ケアード氏による新作ミュージカルとして18年夏に世界初演。光一は「このメンバーで2年前、みんなで日本オリジナルの新作として作り上げていくワクワク感を、またコンサートという形で味わえるというのは本当に幸せなこと」と、喜びをかみしめた。

 コロナ禍で多くの公演が中止を余儀なくされた。井上は、稽古を重ねながらステージに上がることすら叶(かな)わなかった作品もあった。「学んだのは、たとえステージに立てなかったとしても、そこに向けて費やしたエネルギー、時間は無駄ではない」と逆境を力にする。

 稽古は日本、ロンドン、ニューヨークをリモートでつないで行われるという。井上は「ジョンが言っていた。『再びエンタメを楽しんでもらえるときがきたら、より強く、求めて下さる。その時期は必ず来る』と」。光一も「エンターテインメントの力を信じて、ずっとやっている。『必ず必要とされるときが来る』という言葉を励みに、より強くなってまたステージに立てれば」と力を込めた。

 〇…光一はライフワークとする主演ミュージカル「Endless SHOCK」が、2月28日以降の41公演を中止に追い込まれた。取材の中で当時の心境を振り返るとともに、現状の欧州などの事例を引き合いに「様々な意見があると思うけど、自分の意見として、この作品なら、この形だったらできるよねって、もっと細分化して考えるべきじゃないかと思う部分もある」とエンタメ界における“withコロナ”のあり方も提起していた。