プロ1年目でスタメンに大抜擢された松崎。写真:滝川敏之

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「ある意味開き直ってやれたのかなって…」

 そう試合の感想を語ったのは6月27日に約4か月ぶりに再開したJ2リーグで、初めてプロのピッチに立った水戸の大卒ルーキー松崎快だ。

 松崎は緩急のあるドリブルと、精度の高い左足のキックを武器とするアタッカー。東洋大では4年時に10番を背負い、昨年に参加した水戸の練習試合で大活躍を見せたことで、卒業と同時に契約を勝ち取った。

 3−1の快勝を収めた第2節・群馬戦では4−4−2の右サイドハーフで先発出場を果たし、得意のドリブルからの仕掛けで何度も相手に脅威を与えていた。しかし会場に向かう道中では、「わりと緊張して、少しふわふわしていた」と話したように、試合の立ち上がりはなかなかボールに触れることができず、浮いた存在となっていた。

「群馬さんは中盤のラインとDFのラインがコンパクトで、そのあいだに入ってもボールが来なかったです。でも途中から後ろのビルドアップが安定して(パスが)回り始め、だんだん中盤のスペースが空いてきて、秋葉(忠宏)監督からもポジションの微調整があって、そこをうまく調整して、だんだんボールに触れるようになったかなと思います」
 
 序盤こそ苦しんだ松崎だったが、11分には敵陣中央でパスを受けるとすぐさま反転。細かいタッチのドリブルで仕掛け、ペナルティエリア手前から左足の強烈なシュートを放った。ゴール右隅を狙ったシュートは相手GKのスーパーセーブに阻まれ、得点とはならなかったが、このプレーが試合勘を取り戻すきっかけとなった。

「最初のファーストタッチぐらいのときに、前を向いてバイタルエリアで仕掛けて、一本シュートを打てたのは自分にとって大きかった。試合の入りっていう意味では、あれで多少緊張も和らいだと思います」

 監督も「本当に良かった」と評価するように、その後は見違えるようにプレーの質を高め、チームの好機に何度も関与した。それでも本人は、プロの世界で生きていくためには、“内容より結果”が重要であると強調する。

「チャンスを仕留める力っていうのは、練習でも秋葉監督に口酸っぱく言われていたところ。自分やチームが上に行くためには、結果っていうのは常に出さなければいけないと思うので、アマチュアだったらそこまで求められないですが、プロではそこを求めていかなければならないと思う」

 得点こそなかったが、プロ1年目とは思えぬ堂々としたプレーを見せた松崎。アマチュアからプロへ。大きな一歩を踏み出したルーキーの今後の成長に期待せずにはいられない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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