[6.27 J3第1節 岩手0-4秋田 いわスタ]

 いわてグルージャ盛岡の秋田豊監督にとって、3か月半遅れで訪れた初陣は苦しい結果に終わった。試合後、オンライン会議アプリを通じて会見した指揮官は「厳しい船出だった。洗礼を受けた」と厳しい表情で振り返った。

 終わってみれば大量4失点。シュートもわずか2本にとどまり、惨敗とも言える内容だった。2点を奪われた直後の前半40分、今季限定の交代枠5人制を踏まえて、MF佐々木祐太に代えてFWブレンネルを投入する攻めの姿勢も見せたが、ブレンネルは後半30分に負傷交代というチグハグさも目立った。

「初戦ということで緊張感が高く、自分の力が出せない選手が多かった。思うようにゲームを運ぶことができなかった。リラックスさせられなかった僕の責任」。そう振り返った秋田監督は「早い段階でチームを変えらるので5枠は良い」と交代枠拡大を前向きに捉えつつ、「それ以上にリズムが取れなかった選手たちが多かった」と悔やんだ。

 先発フル出場したFW岸田和人も「こんなプレーではスタメンを張れない。これだけで得点王を目指すと言うのは口だけで言っていると思われる」と自責の念。攻撃と守備の両面で意思の共有ができなかったことを敗因に挙げつつ、「改善してまだまだ強くなる。良くないところが明確に起きたおかげで尻上がりによくなれば良い。チームメートと話し合ってプレースタイルを分かり合って理解していく」と前を向いた。

 一方、ブラウブリッツ秋田の吉田謙監督は就任初戦で快勝。「チーム全員で相手の状況を見ながら前に挑み続けたその魂が4つのゴールを生んだ」と述べた上で「スポーツは人の心を惹きつけて、街、人を元気にする力がある。今日の秋田がやっていた走るサッカーというのは秋田県の皆さんに届いてくれたらうれしい。こういう中でもスポーツをさせていただいている感謝を忘れず、コロナと戦っている医療従事者の皆さん、いろんな方々の気持ちを大切に、これからスポーツと向き合っていきたい」と熱く語った。

 秋田のMF山田尚幸主将は「攻守においてとても走れていた。走力で上回った結果がこの結果」と手応え。「勝ったことは喜びたいけど、応援してくれるみんなと喜びたいと感じた」と無観客試合には寂しさを口にしながらも「僕たちだけじゃこうして試合をすることができなかった。いろんな人に感謝しながら結果で恩返しができてよかった」とサッカーができる喜びを語った。