みなさん「梅酒」はお好きだろうか。この季節になると青梅がスーパーなどに並び、家庭で梅酒作りを楽しんでいる人もいるだろう。

梅酒好きにとっては夢のような光景が、ツイッターで話題になっている。


でかすぎる(画像はとれとれ市場 南紀白浜提供)

人が入れそうなほど大きなタンクに、大量の梅と酒がなみなみと入っている。「酒に溺れる」という例えがあるが、これはリアルに溺れてしまいそう。もちろん実際中には入れないが、梅酒は下の蛇口から飲むことができる。

こちらの梅酒タンクが設置されているのは、和歌山県・白浜町にある海鮮マーケット「とれとれ市場 南紀白浜」内のカフェ。さすが梅の生産量・全国一を誇る和歌山だ。

梅酒タンクは、ツイッターユーザーのシオドア(@teodoro_m9)さんが2020年6月20日に紹介、25日夜時点で3万件以上リツイートされるほど話題となった。

シオドアさんはこの梅酒に対し「人をダメにするやつ」とコメントしている。たしかにいくらでも飲めてしまいそうだ。

他のユーザーからは、

「すげえ・・・一生分の梅酒だ。その中でなら溺死しても良い・・・」
「浸かりたい」
「これこのまんま家に欲しいですw」

といった声が寄せられている。

梅酒400リットル、梅300キロ

いったいなぜこのような巨大梅酒タンクが誕生したのか。Jタウンネットは25日、とれとれ市場の広報担当者、崎山雅央さんに詳しい話を聞いた。

梅酒タンクは2016年に「カフェ とれとれ」の店内に設置。崎山さんはその背景について、

「パフォーマンスを兼ねた販売が目的です。梅酒を飲んでいただきたいということで設置しました」

と説明する。

タンクの大きさは700リットル。梅酒400リットル、梅300キロが中に入っており、消費の具合を見ながら適宜継ぎ足しているとのこと。1年の販売量はタンク1つ分の約400リットルだ。

中の梅酒を製造しているのは、梅酒・梅干しの製造・販売を行う中田食品(本社・和歌山県田辺市)。完熟南高梅、醸造アルコール、糖類を原料とし、毎年6〜7月に漬けている。

設置から4年ほど経っているが、梅酒タンクに対するお客さんの反応はどうか。崎山さんに聞いてみると、

「(梅酒タンクを見て)みなさん驚いていただいています。(新型コロナウイルス感染拡大前は)国内外を問わず、お客様が記念撮影をされていました」

とのこと。やはり人気スポットのようだ。

飲み方はロックもしくはソーダ割で税込510円。カフェの人に声をかけると購入できる。

崎山さんは梅酒タンクがツイッターで話題になったことについて、

「注目していただけることをありがたく思っています。面白いと感じていただけたならよかったと思います」

とコメントしている。