アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、競馬番組で活躍する横山ルリカさんに、中央競馬前半シーズンの総決算であるG喫塚記念(6月28日/阪神・芝2200m)について展望を聞いた。

競馬番組などで活躍している横山ルリカさん

 今年の宝塚記念は、まずラッキーライラック(牝5歳)とクロノジェネシス(牝4歳)の牝馬2頭に注目しています。今年の春のG気呂箸砲く牝馬が大活躍なので、この勢いは見逃せないと思います。

 しかも、この2頭は宝塚記念と同じ阪神競馬場の内回りで行なわれたG蟻膾綰奸複慣遑菊/阪神・芝2000m)で、1、2着。中心視せざるを得ないと思います。

 特に、大阪杯を制したラッキーライラックにはG毅河⊂,隆待がかかります。昨年の宝塚記念で優勝したリスグラシューや、2016年のマリアライトのように、前年のG汽┘螢競戰構王杯(京都・芝2200m)の勝ち馬は、人気と関係なく、宝塚記念でもいい成績を残すことがありました。京都と阪神で適性は違うはずなのに、おもしろいですよね。

 リスグラシューは、高いレベルで安定した走りを見せていたものの、どこか突き抜けられませんでしたが、一昨年のエリザベス女王杯で覚醒して、昨年の大活躍につながったと思います。ラッキーライラックには、そんなリスグラシューに似ている面を感じます。

 2歳女王って、その後伸び悩みやすく、「早熟」と言われてしまいがちな印象があります。でも、ラッキーライラックの場合はそこから盛り返してきて、昨年のエリザベス女王杯では、それまで見せたことがなかった「イン突き」もできるようになって、展開や脚質の幅が広がったように思います。大阪杯で、牡馬の一線級を相手に勝ったというのも大きいですね。結果を見れば、とにかく「強かった」という印象に尽きるものでした。2着だったクロノジェネシス共々、牡馬相手でも負けていないということを証明しました。

 あと、ラッキーライラックは父オルフェーヴルも宝塚記念を勝っていますし、何よりその父ステイゴールドの血がこの舞台に強いというのも見逃せません。

 また、クロノジェネシスも、馬場が渋っても安心ですし、どういう展開でも堅実にいいパフォーマンスを見せられるのは強みだと思います。

 それから、サートゥルナーリア(牡4歳)にも注目します。

 これまでにいろんな外国人騎手が騎乗していますが、(クリストフ・)ルメールさんの時は全部勝っているんです(3戦3勝)! 難しい馬なのかな? という印象もあるのですが、ルメール騎手は癖をつかんでいるんでしょうね。

 右回りも成績(6戦5勝、2着1回)がいいですし、G橋碣肋沺複碍15日/中京・芝2000m)も強かったですね。そのレースから十分に間隔をとっていて、無観客での開催もこの馬にはいい要素だと思います。状態と、梅雨時の馬場がどうかな? というのはありますが、昨春のG技月賞(中山・芝2000m)以来、G気肋,辰討覆い任垢ら、「そろそろ」というのもあるのではないでしょうか。

 個人的に一番楽しみにしているのは、グローリーヴェイズ(牡5歳)です!  私の愛称を馬名に入れていただいたサトノルーリーが繁殖牝馬となって過ごしていることが縁で、今年1月に、グローリーヴェイズの生産牧場である北海道のレイクヴィラファームへ撮影に行ってきました。

 その時、前身のメジロ牧場の記念館や「メジロ」の功労馬たちのお墓も見学させてもらいました。そこで、場長の岩崎義久さんにこんな話を聞きました。

 1970年秋の天皇賞馬メジロアサマは受胎率がとても低かったため、メジロ牧場のオーナーだった北野豊吉さんが当時所有していた繁殖牝馬に片っ端から種付けを試みたそうです。そして苦労の末、ようやく生まれたメジロティターンが天皇賞を勝ちました。さらに、ティターンの子であるメジロマックイーンも天皇賞を勝って、史上初の親子3代天皇賞制覇を成し遂げたのでした。

 メジロマックイーンが快挙を達成した91年は、私が生まれた年なんですよ! 運命というかなんというか、すごい縁を感じてしまいました。メジロの血が今でも受け継がれているという事実と、諦めずにその血をつなげていくホースマンの意地をものすごく感じさせる血脈に感動しました。


親子3代天皇賞制覇を成し遂げた「メジロ」について熱弁する横山さん

 そんな歴史があるレイクヴィラファームで生産されたグローリーヴェイズ。昨年の海外G宜畊船凜 璽此聞畊繊沙田/芝・2400m)で初めてG気鮠,辰浸、レイクヴィラファームのみなさんの喜びは本当に大きなものだったようです。メジロの血がついに海外で結果を出したことへの喜びがにじみ出る岩崎さんの表情に心を動かされ、「宝塚記念を勝って欲しい」と、応援する気持ちが強くなりました。

 そして、グローリーヴェイズのひいおじいちゃんのメジロライアンが宝塚記念で勝ったのも91年なんですよね! もう勝手に自分に結び付けてしまっています(笑)。そういう些細なことでも、自分とつながる部分を見つけられると、当時を知らなくても親近感が湧いて応援したくなりますね。

 ドバイでのレースが中止になってしまったので、グローリーヴェイズは今回、約6カ月ぶりのレース。阪神競馬場は初めてで馬場も悪化しそうなのが気になりますが、どういうレースをしてくれるか、とても楽しみです。香港ヴァーズでも、ラッキーライラックに3馬身半の差をつけて勝ち、強さを見せました。(ジョアン・)モレイラ騎手の好騎乗もありましたが、もともとの能力があってこそ。まだまだ伸びしろがありそうですし、鞍上が昨年リスグラシューを勝たせた(ダミアン・)レーン騎手というのも心強いです。

 穴っぽいところでは、カデナ(牡6歳)ですね。大阪杯では、先行勢が残る中、インから上がり最速で伸びてきて、「おっ」と思いました。一時期、スランプ気味かなと感じていましたが、小回りの適性もあり、前走の内容から一発あるかもしれないと考えています。

 あと、池添(謙一)さんが騎乗するモッズベッロ(牡4歳)は怖いですね。GI天皇賞・春(5月3日/京都・芝3200m)組は、着順関係なく宝塚記念で好走することが多いですし、距離が1000m短くなるのはこの馬にとってプラスだと思います。元お手馬のブラストワンピース(牡5歳)もいるので、池添騎手はちょっと燃えているのではないかなと、いちファンとして想像しています。

 天皇賞・春2着だったスティッフェリオ(牡6歳)も、同じ距離のG競ールカマー(中山・芝2200m)で昨年勝っていますし、血統的にはステイゴールド産駒でいいなと思います。今回も、人気にならなそうなので、押さえておきたいです。

 他の印はともかく、本命はグローリーヴェイズでいこうと思います。一頭の馬に注ぐホースマンの熱意と血をつなぐことに対する執念。そして、メジロの歴史を話してくださった岩崎さんの温かい人柄と笑顔に、心の底から応援したいという気持ちでいっぱいです! サトノルーリーがつないでくれたすばらしいご縁だと思っています。【profile】横山ルリカ(よこやま・るりか)
1991年9月27日生まれ。神奈川県出身。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。現在、「めざましテレビ」(フジテレビ系)のリポーターや「競馬予想TV!」(CS・フジテレビONE)のアシスタントとして出演。この夏の競馬シーズンの「KEIBAプレミア」(UHB)新MCにも就任した。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、20年4月からはTOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。