村井チェアマン、投げ銭は「想定リスクを提示して、クラブが判断を」 横断幕掲出禁止理由も改めて説明

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 Jリーグは22日、「第10回臨時実行委員会」を実施。終了後にJリーグの村井満チェアマンが会見を行った。

 午前中に行われた「第10回新型コロナウイルス対策連絡会議」を経て、7月10日から有観客で試合を実施する方向となったJリーグ。委員会では実際に観客を入れた際の確認事項などについて協議された。

 アルコール販売やマーチャンダイジングについては、社会的な状況を含め、ガイドラインから緩和を求める声も挙がっているとのことで、専門家などと協議を経て、ガイドラインを修正する可能性も示唆した。

 開幕、再開に向けて各クラブは練習試合を行っているが、クラブはそこに合わせてギフティング(投げ銭)システムを用いる取り組みを開始している。村井チェアマンは「視聴しながら、ファン・サポーターが主体的に関わっていただけること、いいプレーへの激励は前向きに考えたい」と、好意的な見方を示しつつ、「資金決済法に抵触しないよう、はっきりとしたいと考えています。想定されるリスクをリーグとして提示して、クラブに判断をお願いしたいと思います。現状の事実と法解釈を検討して、クラブのマーケティング担当と協議しています」と、懸念点も共有しながら、進めていくと話した。

 また、理事会では浦和レッズの立花洋一社長から、リモートマッチ期間中のサポーターからの横断幕掲出反対の声明が出たことについて言及。村井チェアマンと原博実副理事長の考えと、立花社長からの見解が示された。

 村井チェアマンは「一つはJリーグ内の話ですが、この状況下で56クラブが完全に一致して決定することはなかなかできません。再開、開幕日を決めるにあたっても違いがありました。横断幕についても運営会議でかなり議論しました。サポーターの想いを考えて、理事会でも諮りました。浦和の立花社長には決定に対してリスペクトしてほしいと伝えました」と、ここまでの経緯を改めて説明。

 もう一点としては、「ファン・サポーターの分身と言える応援グッズを、という気持ちは100%ありがたい、素晴らしい思いだと解釈しています。問題の本質は善良なるファン・サポーターの気持ちと運営現場の実情のねじれがあると考えています。長い空白期間を経て再開するにあたり、70ページ以上のプロトコルがあり、それを全うするクラブから悲鳴が上がる状況なのは事実です。例えばPCR検査の検体をまとめることは大きな負担です。試合当日に携わるスタッフなど多くの人たちを管理することも大きな負担です。最終的にリモートマッチとなるこの2試合は開幕、再開に集中させてほしいというのが多くのクラブの本音だと思います。今後、第2、第3波が来た時には我々もある程度、習熟できていると思います」と、各クラブの状況も含めて話した。

 浦和の声明の中では各クラブの状況に応じた対応もできるのではないか、と示されていたが、「各クラブに判断を委ねることも提示しましたが、あのクラブができて、このクラブができないとなると、できないクラブの説明責任が発生してしまうことも負担となります。そういったところが思いとしてあったと思います」と説明している。また「立花社長からJリーグにご迷惑をおかけしたという話しもいただきました」と、委員会で謝罪の言葉があったことも明かしている。