2001年の磐田の基本フォーメーション。

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 サッカーダイジェストは、現在「DAZN」で配信中の1995年のJ1セカンドステージ第1節、名古屋グランパス対ジュビロ磐田で解説を務めた中西哲生氏に、インタビューを実施。その中で、Jリーグの歴代最強チームトップ3を選んでもらった。MFとして名古屋と川崎フロンターレで活躍した中西氏が3チームは?

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「中西哲生が選ぶ“最強チームトップ3”」
1位:2001年のジュビロ磐田
2位:2009年の鹿島アントラーズ
3位:1996年の横浜フリューゲルス

 1位はジュビロ磐田です。2001年、世界クラブ選手権がなくなって出られなかった時ですね。あの時に出られなくて本当に残念だった。あの時のジュビロなら、世界のトップと渡り合えたかもしれない。そして2002年も強かった。もう僕は引退していたんですが、あのチームに興味があって『Number』で原稿を書かせてもらいました。何度も取材をさせて頂き、その凄さを学ばせてもらいました。その取材を通してもやはり、あのチームが最強かなと。全員が個性を持っていて、メインキャラみたいな選手ばかりだった。

 そのなかでMVPを挙げるなら、藤田俊哉さんですね。もちろん、中山(雅史)さんや服部(年宏)さんや名波(浩)さん、田中(誠)さんもいましたけど、藤田俊哉さんがいないと成立しないチームでした。ポジション取りやゴール前に飛び込む位置、常に気が利いてるんですよ。グループの中で異質な存在で、絶対に欠かす事のできないピースでした。
 
 2番目は3連覇を達成した2009年の鹿島アントラーズです。あの頃の鹿島は、各々の選手が勝つためにやるべきことを理解していた。(アーセン・)ヴェンゲルが率いた名古屋はひとつの流儀を貫くスタイルでしたが、それとは逆の論理です。色んな流儀を持っていて、勝つということにフォーカスして、そのためにスタイルを変えられるチームで、本当に本当に強かった。

 3位は96年の横浜フリューゲルス。自分としては直接ピッチ上で戦うのが、一番嫌なチームでした。エバイール、サンパイオ、ジーニョとバリバリのブラジル代表の3人がいて、さらに前園(真聖)さん、山口素弘さん、三浦淳宏さん、しかもゴールキーパーは楢粼正剛さんですよ。
 
 全盛期の前園さんは、本当に止められなかった。一歩ずつ必ずボールにタッチしてドリブルするので、身体からボールが離れないんです。無理に奪おうとするとファウルになってしまう。ただ僕はボランチだったので、それ以上に(山口)素さんとサンパイオのコンビが強烈でした。直接対峙していて、何ともならなかったイメージしかありません。

 ボールを配給できるし、守備においてひとにも強いし、どちらからパスが来るか分からない。もしかすると、このチームはあまり名前が上がっていないかもしれませんが、この時のフリューゲルスは相手をねじ伏せることができ、本当に強かった。たしかヴェンゲルの時も名古屋はフリューゲルスにそんな相性良くなかったと思います。それぐらい素晴らしいチームだった。そういったイメージが僕の中で、強く残っているチームです。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN