「意味ないよね」ジョコビッチがZoom会議を欠席、批判を浴びる

写真拡大

プロテニスツアーが中断している間、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は多くの論争の的となっている。まず、ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチンが開発されたとしてもその接種の義務化に反対と言い、その後は多くの人から“疑似科学”を広めていると責められた。さらに、今回ジョコビッチはATP(男子プロテニス協会)のZoom会議に参加しなかったことを非難された。ウェブメディア Essentially Sportsが報じている。

つい最近行われたZoom会議はATPにより企画され、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日〜9月13日/ハードコート)と「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日〜8月28日/ハードコート)が開催できるかどうかを決めるもので、300人以上の選手が参加したが、ATP選手協議会会長であるジョコビッチはそこにいなかった。これに対し、テニス界の様々な問題について声を上げているノア・ルビン(アメリカ)が、「Behind the Racquet」ポッドキャストで批判した。


「自分が頼られるような状況に身を置くな。自分で自分の面倒を見たいなら、そうするべきだし、このスポーツではそれができる。でも他の人たちが自分に頼るような状況にするべきじゃない。もし連絡がとれないなら、もし他の選手を助けないなら、Zoom会議に出られないなら、何もかも意味がない」


ルビンが攻撃した選手はジョコビッチだけではない。彼は、「全米オープン」開催のための規則について懸念を示したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)やドミニク・ティーム(オーストリア)も非難した。


「去年の大会賞金の95%が支払われるんだ。でもその賞金をくれるファンの前ではプレーできない。そしてATPが用意するトレーナーでは、君たちがここで過ごす2週間には不足だと文句を言うのか?黙れ。今何が起こっているのか理解しろ」


新型コロナウイルスのパンデミックにより「全米オープン」は無観客で行われることになった。誰もこの決断を好まないが、現時点では必要なことだ。選手の多くがまだ大会への参加を決めかねているようだが、「全米オープン」はテニスで最も大きな大会の一つであり、多くの選手が参戦することになるだろう。


テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「アドリア・ツアー」でのジョコビッチ
(Photo by Srdjan Stevanovic/Getty Images)