プッチーニに目をかけられた双浦環(柴咲コウ)は、パリのオペラハウスで公演される『蝶々夫人』のオーディションを受けることを決める。恋人の画家・今村嗣人(金子ノブアキ)は、新聞で個展を酷評され、荒んだ気持ちで毎日を過ごしていた。

ある日、嗣人は行き付けのカフェのオーナーから、店で個展を開かないかと誘われる。傷ついていた嗣人が、久しぶりに明るい気持ちになってアパートメントに帰宅すると、オーディションを終えた環が待っていた。「合格したの。私、オペラハウスに立つ」

嗣人「傑作だ! 俺が街のカフェで個展やらないかって誘われていい気分になっている時に、君はオペラハウスだ!」

恋人を振り切り「私は光り輝きたい」

自暴自棄になってキャンバスをなぎ倒す嗣人を、環は「あなたには才能がある」と必死でなだめるが、そんな環に嗣人は本心を明かした。「君の失敗を願ってる。どんなに喜ぼうとしても、心の奥底から嫉妬があふれてくる。俺は、君という光の影でいるのは耐えられない。環、歌をあきらめてくれ。君を愛している」

環はアパートメントを飛び出した。嗣人のもとを去り、自分が光でいることを選んだのだ。春がやってきた。『蝶々夫人』でプリマドンナを演じた環は、オペラハウスに続きニューヨークでも大成功を収めていた。

一方の嗣人が開いたカフェでの個展では、1枚の絵が輝きを放っていた。プリマドンナとして舞台で歌う環の姿が描かれた作品だった。

(NHK総合あさ8時)