DF長友佑都とDF吉田麻也

写真拡大

 日本サッカー協会(JFA)は17日、技術委員会を開催した。終了後には反町康治技術委員長が報道陣向けのオンラインブリーフィングを実施。Jリーグの再開を間近に控えている中、現状来年夏に延期されている東京五輪の対象世代に向け、新たな選手の台頭を求めた。

 反町氏は「1年延びたことでたくさんの頭角を現す選手がいる」と新戦力の台頭に期待。自身が指揮していた北京五輪は通常どおりに行われたが、前年まで未招集ながらもグループリーグ第3戦で先発にも起用したDF吉田麻也(現サンプドリア)、予選時は大学生だったDF長友佑都(ガラタサライ)の名を挙げつつ、「こういう選手は6か月間で頭角を表して本大会に出られた」と振り返った。

 1985年以降に生まれた選手が対象だった北京五輪において、88年生まれの吉田は年少世代。東京五輪の延期によって、下の世代からの抜擢はさらに積極的に行われそうだ。また長友は特別指定選手としてJリーグの活躍を積んだことで、五輪代表レギュラーの座を確固たるものとした。この例を踏まえると、今季の大卒1年目(多くは97年生まれ)や特別指定選手にも大いにチャンスが広がる。

 反町氏はそうした前提を踏まえて「1年延びたことでそういう選手がたくさん出てきて、選ぶのに困るような分母が出てきてほしい」と未招集組にも発破。「Jリーグでもチームの主軸でやる選手が増えてくる。取材でも『五輪に出たい』とみんなが答えるわけなので、そういった強い気持ちを持っている選手が出てくればチーム力が上がるし、代表の競争力も上がる」と激しいサバイバルを求めた。

 またこうした理由から、五輪世代は直近の活動を行わず、まずは所属チームの試合に専念させる構えだ。過密日程が予想される中で「招集をかけた場合、チームとして非常に難しい状況になることは間違いない」と所属チームに配慮しつつ、「試合数も多くなる中、持っている力を発揮したほうがベターだと思っている」とリーグ戦での活躍に期待した。

(取材・文 竹内達也)