「周りの目が気になる……。でも、周囲の人は自分のことをそんなに気にしていないかも。もしかしたら、自分が自意識過剰なだけ?」そんなことを思ったことはありませんか?

 

この「自意識過剰」とは、一体何なのでしょうか。

 

今回は、心理カウンセラーの根本裕幸さんに自意識過剰について徹底取材! 自意識過剰になってしまう原因、克服する方法などについてお話を聞いてきました。

 

「自意識過剰」ってどんな意味?



 



 

自意識過剰とは、自分が他人からどう見られたり、どう思われたりしているかを過敏に気にしてしまうことを言います。

 

個人差はありますが、自意識というものは思春期のころに芽生えてきます。女性だったら胸が膨らみ始めたり、生理が始まったりして、男性だったら声が変わったり、ひげが生えてきたりと、性の発達によって自分の方に意識が向けられるようになります。

 

自意識が生まれると、周りの人にどう見られているかが気になって、自分の容姿や言動に気を使うようになってきます。人目を気にしすぎて、不安になったり、焦ったり、ストレスがたまったり、必要以上になると、自意識過剰になります。

 

自分の「自意識過剰」度をチェック!



 



 

自意識過剰な人には、次のような特徴があります。何個当てはまりますか? 3つ以上当てはまるのであれば、やや自意識過剰な傾向が、5つ以上当てはまれば自意識過剰の傾向が強いかもしれません。

 

□ 外見を過剰に気にする

ファッションやメイク、ヘアスタイルなどの見た目が必要以上に気になる。洋服が決まらなくて出掛ける準備に時間がかかったり、メイク崩れやヘアスタイルの乱れが気になったりする。

 

□ 自分の言動が気になる

他人への自分の言動が、「あれで良かったのか」と思ったり、「気分を悪くさせたんじゃないか」と思い込んだりしてしまう。自分が言ったことやしたことについて、1人で反省会をしてしまう。

 

□ ハメを外せない

人からどう思われるかが気になって、はしゃいだり、ハメを外したりできない。行動に制限をかけてしまう。

 

□ 自分のキャラを作ってしまう

「私はクールだから」とか「私はおっとり系だから」と決めつけて、自分のキャラクターを作ってしまう。キャラ変が難しい。「それは私のキャラじゃない」や「私それ好きじゃないから」が口癖。

 

□ 人からの好意や悪意に敏感

人からの好意、もしくは嫌われていることに敏感になってしまう。自分がその人のことを好きか嫌いかは関係なく、自分のことを好きということ、嫌いということにこだわってしまう。

 

□ 融通が利かない

柔軟性がなく、融通が利かないことが多い。考え方や行動が、「私がこうだから」とか「私はこうあるべき」と決めつけてしまう。

 

□ 上から目線、下から目線の言動が多い

上から目線の高飛車な言動や、他人を敬いすぎている下から目線の言動が多い。

 

□ 自分が注目されていないと嫌

自分が注目されたり、中心にいたり、評価されたりしないと機嫌が悪くなる。あからさまに機嫌が悪くなるのではなく、ひそかに自分の中でイライラしている場合もある。

 

どうして「自意識過剰」になるの?



 



 

自意識過剰になってしまう原因は、次のようなことが考えられます。

 

1.愛された経験が少ない

周りの人に愛された経験が少ないと、必要以上に愛情を求めるようになります。愛されるためには、可愛くて、いい子で、立派な人でなければならないと、周りに気を使ってしまいます。

 

2.親に認められなかった

「あなたはダメな子ね」と親に認められなかったり、他の子と比べられたりして育つと、好かれるために無理をしてしまいます。親に褒められようと過剰に頑張るので、それが自意識過剰となって出てきてしまいます。

 

3.自己肯定感が低い

自己肯定感とは、ありのままの自分を認めることです。自分のことを自分で認められないので、他人に評価を求めてしまうことになります。そのため、常に他人からの目を気にしてしまうのです。

 

4.成功体験が少ない

失敗や恥をかいた経験、劣等感などがあり、成功した体験や記憶が少ないと自意識過剰になりやすいのだそうです。また、他人に傷つけられた経験がある人も、「また裏切られるんじゃないか」とか「嫌われないようにしなきゃ」という思いが強く、自信のなさが自意識過剰として表れてくる傾向があります。

 

5.完璧主義者である

容姿端麗な人や優秀な人が注目され、愛されるという思い込みがあり、自分も完璧であろうとする「完璧主義者」。自分の求める理想の姿に及ばないことから、自己嫌悪に陥り、自意識過剰になるケースが多く見られます。

 

「自意識過剰」を克服する方法



 



 

それでは、自意識過剰を克服して、自分が楽になるにはどうしたらよいのでしょうか。行動面と意識面の両面から、具体的な対策をお伝えします。

 

<行動面>

1.人に与えること、人の役に立つことをする

2.「ありがとう」を伝える

3.夢を持って、やりたいことをやってみる

 

自分の内側にばかり向いている意識を、他人に向けてみましょう。「自分がどうしたいか」だけでなく、「どうすれば相手が喜ぶのか」「何をすれば相手の役に立つのか」などを、考えて行動してみてください。

 

また、周りの人に感謝して、「ありがとう」を伝えてみましょう。「ありがとう」という言葉は、言われた人だけでなく言った人も幸せにしてくれます。

 

そして、夢を持って、やりたいことがあったら挑戦してみてください。人生を楽しむことです。

 

<意識面>

1.自分と他人を区別する

2.完璧を求めない

3.自分の価値や長所を認める

 

自意識過剰な人は、「人にどう見られているか」にこだわりすぎています。人は人、自分は自分です。「人の目を気にしない」こと。「人はどう思うか」や、「嫌われないか」などは、関係ありません。

 

また、人間は誰しもが未熟で完璧ではありません。理想を掲げて、完璧を求めることはやめましょう。自分に自信が持てない場合は、小さな成功体験や頑張っていることを振り返ってみましょう。「今週は毎日お弁当が作れた」とか「運動不足解消のために電車で座らない」など、ささいなことでもそれが積み重なれば自信に繋がります。

 

自分の長所や得意なこと、すごいところを考えて書き出してみましょう。具体的な言葉を書き出すことで、自己認識も高まりますよ。

 

「自意識過剰」は悪いことではない!



 

自意識過剰な人は、周りの目を気にしすぎて、萎縮してしまったり、精神的に疲れてしまったりするかもしれません。しかし、裏を返せば人のことをよく見ている、気遣いができるという長所も持っています。

 

自意識過剰な自分を責めずに、自分の長所として自信を持ってもいいと思いますよ。

 

取材・文/坂田圭永

 

【監修】

根本裕幸さん

カウンセラー。セミナー講師。作家。結婚・恋愛などの男女関係から、職場の人間関係やライフワークなどのビジネス心理、家族の問題、病気や性格に関する問題まで、幅広く扱う。『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)、『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本』(学研プラス)、『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカバー21)など著書多数。

オフィシャルブログ:https://nemotohiroyuki.jp/

 

 

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