内外トランスライン、「記念配当」の実施を発表し、 配当利回りは3.6%にアップ! 前期比「2円」の増配 となる2020年12月期の配当は「1株あたり36円」に

内外トランスライン(9384)は、2020年12月期の中間配当で「1株あたり2円」の「創立40周年記念配当」を実施すると、2020年6月15日の12時に発表した。これにより、前期比では「2円」の増配となり、内外トランスラインの配当利回り(予想)は3.60%にアップした。
内外トランスラインは、2020年12月期の配当予想を、中間配当(6月)が「普通配当17円+記念配当2円=19円」、期末配当(12月)が「17円」、合計の年間配当額は「1株あたり36円」に修正すると発表した。
中間配当の前回予想は普通配当のみの「17円」だったが、「創立40周年記念配当」の「2円」が加わったことで、内外トランスラインの配当利回り(予想)は3.60%にアップした。
また、内外トランスラインの2019年12月期の配当は「1株あたり34円」だったので、前期比では「2円」の増配となる見込み。
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1980年5月1日に設立された内外トランスラインは、2020年5月1日をもって創立40周年を迎えた。これを受け、今回の「創立40周年記念配当」の実施が決まった形だ。
ちなみに、今回の「創立40周年記念配当」の実施は本日12時に開示されたため、内外トランスラインの株価は後場に急騰し、一時、前日の終値975円より53円も高い1028円(+5.43%)を記録している。
内外トランスラインの過去13期の配当の推移は?
■内外トランスライン(9384)の過去13期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
― | ― | 2014/12 | 16.5円 | |
2008/12 | 10円 | 2015/12 | 25円 | |
2009/12 | 10円 | 2016/12 | 30円 | |
2010/12 | 12.5円 | 2017/12 | 32円 | |
2011/12 | 13.8円 | 2018/12 | 34円 | |
2012/12 | 13.8円 | 2019/12 | 34円 | |
2013/12 | 16.3円 | 2020/12 | 36円 (予想) |
内外トランスラインは2008年に上場して以来、一度も減配をしておらず、増配傾向を維持している。2020年12月期は前述の通り増配予想のため、配当が「維持」または「増配」される”非減配”期間は12期となる見込みだ。
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また、内外トランスラインの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。上場した年の2008年12月期から2020年12月期までの12年間で、内外トランスラインの年間配当額は「1株あたり10円」から「1株あたり36円」まで、3.6倍に増加している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、内外トランスラインの株価は2008年12月の終値206.25円から2020年1月に記録した年初来高値の1421円まで、6.8倍に上昇している。なお、「コロナ・ショック」で株価は下落しているものの、それでも本日(2020年6月15日)の終値は999円なので、2008年12月の終値から4.8倍に上昇した水準で推移している。
■内外トランスライン(9384)の株価チャート/月足・上場日〜本日(2020年6月15日)
内外トランスラインの配当利回り、配当+株主優待利回りは?
内外トランスラインの2020年6月15日時点の株価(終値)は999円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※内外トランスラインの配当利回り】
株価:999円
年間配当額:中間19円+期末17円=36円
配当利回り=36円÷999円×100=3.60%
内外トランスラインの配当利回りは3.60%。2020年5月の東証1部の平均利回りは2.14%(配当実施企業のみ)なので、内外トランスラインの配当利回りは「高め」と言える。
また、内外トランスラインは保有株式数に応じて「優待カタログ」がもらえる株主優待を実施している。
■内外トランスラインの株主優待の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
12月末 | 100株以上 | 優待カタログ1500円相当 |
200株以上 | 優待カタログ2500円相当 | |
4000株以上 | 優待カタログ5000円相当 |
内外トランスラインの2020年6月15日時点の株価(終値)は999円、配当利回りは3.60%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。
【※内外トランスラインの配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×999円=9万9900円
優待品(優待カタログ):1500円分
株主優待利回り=1500円÷9万9900円×100=1.50%
配当+株主優待利回り=3.60%+1.50%=5.10%
【※内外トランスラインの配当+株主優待利回り(200株保有時)】
投資金額:200株×999円=19万9800円
優待品(優待カタログ):2500円分
株主優待利回り=2500円÷19万9800円×100=1.25%
配当+株主優待利回り=3.60%+1.25%=4.85%
【※内外トランスラインの配当+株主優待利回り(4000株保有時)】
投資金額:4000株×999円=399万6000円
優待品(優待カタログ):5000円分
株主優待利回り=5000円÷399万6000円×100=0.12%
配当+株主優待利回り=3.60%+0.12%=3.72%
内外トランスラインの「配当+株主優待利回り」は100株保有時で5.10%と高水準。さらに、内外トランスラインは2008年の上場以来、増配傾向が続いているので、今回の記念配当の実施を機に長期保有を検討する価値は十分にあると言えるだろう。
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内外トランスラインは、国際貨物輸送を手掛ける物流会社。複数顧客の貨物をまとめて輸送する海上混載輸送サービスと、顧客の貨物をコンテナ単位で輸送する海上フルコンテナ輸送サービスが主力。2020年12月期(通期)の連結業績予想は、売上高5.1%増、営業利益8.0%増、経常利益5.4%増、親会社株主に帰属する当期純利益7.2%増と好調(すべて前期比)。
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■内外トランスライン | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
倉庫・運輸関連業 | 9384 | 東証1部 | 36円 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
999円 | 100株 | 9万9900円 | 3.60% |
【※内外トランスラインの最新の株価・配当利回りはこちら!】 | |||
※株価などのデータは2020年6月15日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |