笑顔で選手たちを見守る鬼木監督。リーグ再開へ準備を進める。(C)SOCCER DIGEST

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 6月12日、川崎の鬼木達監督がオンライン取材に応じ、7月4日のJ1再開へ強化プランを語った。

 新型コロナウイルスの影響で約2か月、活動を休止していたチームは、6月2日にグループトレーニングから全体練習に移行し、準備を進めている。

 本格的なトレーニングを再開させてから11日。鬼木監督はチームの現状を「コンディションは良い状態だと思います。ただ疲れが今、ピークかなと。選手にも(シーズン前の)キャンプのようにやると言っているので、疲れはあると思います。そのなかで、質は疲れともに多少、落ちるところもありますが、今、踏ん張りどころで選手は頑張ってくれていると思います」と説明する。

 今後は実戦勘を取り戻すためにトレーニングマッチも取り入れる予定だ。

「練習試合は当然組んでいって、固定せずにどういうメンバーでも戦えるようにしていきたいのと、そのなかでどの組み合わせがスムーズなのか、そこを確認したいです。あとはキャンプから空いたので、自分たちがチャレンジしているサッカーを取り戻す、頭をもう一回思い出してもらいたいです」
 そして具体的な強化プランも示す。

「今週1週間は自分たちの形、攻撃、守備の両方を確認しました。当然、身体に沁み込んでいるところもあれば、忘れてしまっているところもあるので、そこはゲームを通して反省点を見つけていきたいと思います。来週からゲームを組ながら、ラスト2週くらいで自分たちの形が確立されてくると思います。最終週になれば対戦相手に対してというところもやっていくことになります。時間的には焦ってもないですし、十分、良い形で迎えられると思います」

 さらに「大きな武器になりますし、ピンチにもなりますので自分たちもしっかり取り組もうと、選手たちにも話しました」というセットップレーも鍵に上げ、今後、向上を図っていく。

 
 そして取材の最後には、芸能界随一のサッカーフリークとして知られ、高校時代には千葉県の名門・市立船橋高で主にFWとして活躍し、先日、自身のツイッターで、中咽頭癌のステージ1であることを告白したお笑いコンビ、ペナルティのワッキーさんへのメッセージも語ってくれた。

 鬼木監督にとって市立船橋高時代の先輩であり、川崎のホームゲームに登場してもらうなどクラブとの縁も深い。
「正直、ニュースで知ってビックリしました。僕は直属の後輩で、ワキさんが3年生の時に僕が1年生でした。あの時も今も人を喜ばすために行動して下さる方で、本当にサッカーが大好きで、サッカー界を盛り上げてくださっています。

 心配ですが、個人的に連絡を取らせていただきましたが、『元気になって戻ってくるから大丈夫だよ』と、返していただきました。ですので、その言葉を信じています。復帰をしてくれることが様々な方の力になるはずです」

 そして仲の良さを象徴するように締めに「お笑いの力を上げて戻ってきてもらいたいです」と笑みをこぼしつつ、激励した。

 鬼木監督が率いるチームも、リーグ再開後、勇気を届けられるような戦いを目指す。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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