坂元裕二脚本によるリモートドラマは、コロナ禍で生まれたチャレンジ作品だ。15分×4本のオムニバスで、第1話は広瀬アリス×広瀬すず、第2話は永山瑛太×永山絢斗、第3話は中尾明慶×仲里依紗、第4話は青木崇高×優香(声)というキャスティングである。

それぞれ、実際の姉妹、兄弟、夫婦が演じるところがミソ。家族なら多少の"密"も許されるということか。とはいえ、広瀬姉妹はともかく、永山兄弟は普段同居しているわけではないだろうに......。

「中尾明慶×仲里依紗」恐妻家ぶりホントなんだあ

そして、全話通して出演しているのが、作家役の阿部サダヲと、ドングリの声担当の"3密"ならぬ壇蜜。このドングリが愛くるしいキャラで、いい味出している。ガチャガチャになったら、コンプリするまでやってしまいそうな可愛さ。NHKさん、グッズ展開、ぜひご検討を。髭を蓄えた阿部は誰かに似ていると思ったら、豊川悦司。これは意外な発見だった。

たしかにドラマではあるけど、まったくの作り物という感じではなく、何かと話題のリアリティショーのような要素もあり、不思議な感覚だった。たとえば、中尾家は本当に自宅で撮影したそうで、仲がインスタにその旨を上げていた。

CMでの夫婦共演はあるが、ドラマは初めて。夫が妻に別れを切り出されないよう、呪文を唱えて数分前からやり直すという設定も、中尾がトーク番組などで恐妻家ぶりを見せているのとリンクして面白かった。

新型コロナのことがなければ、生まれなかったかもしれないリモートドラマ。そう考えると貴重だ。13日(2020年6月)に総合、14日にBSプレミアムで再放送されるので、まだ見ていない人は、お見逃しなく。

(大熊猫)