古山裕一(窪田正孝)の父・三郎(唐沢寿明)は、胃がんを患っていた。それでも皆の前では元気にふるまう。往診に来た医師は妻のまさ(菊池桃子)に、なるべく体力を温存して無理をさせないようにと伝える。裕一と音(二階堂ふみ)は、入院治療はできないのかと尋ねると、医師は手の施しようがない、いざというときの覚悟をするようにと答えた。

寝室にいる三郎は、裕一に食べたいものを聞かれ、久々に裕一のハーモニカを聴きたいと答える。

裕一「ごめんね。ハーモニカ、持ってきでないんだ」

三郎「大作曲家は、ハーモニカなくても作曲でぎっがらなあ」

三郎は「裕一のハーモニカを聴きたい」と言った

その後眠りにつく三郎の寝顔を見守り続ける裕一だった。居間ではまさが苦しい胸のうちを音に話し出す。

まさ「怖いの...いづお父さんが、ど思うど...すごく怖い」

涙をこぼすまさの背中を、音がそっと擦る。

一方、役場に勤める弟の古山浩二(佐久本宝)は、養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)をたずねて、桑畑をリンゴを育てる果樹園にしないかと資料を片手に説得するが、冷たくあしらわれてしまう。

裕一が改めて福島での滞在費として、まさに金を渡そうとする。そこへ浩二が仕事から帰ってきて手助けはいらないと断固、反対する。

裕一「僕に頼りたくないのはわかるよ。で、でも今は、家族一丸となっで助げ合わなきゃ...」

言い終えないうちに浩二が裕一につかみかかる。

浩二「兄さんなんか、とっくに家族じゃないんだ!」

裕一は浩二に突き飛ばされ倒れこんでしまう。(NHK総合あさ8時放送)