昨年12月に本間至恩が母校の村上市立神納東小(2020年3月に閉校)を訪問。児童たちと一緒に給食を食べながら、新しい学校へ行く児童たちへメッセージを送った。写真:アルビレックス新潟

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 Jリーグが4月21日に発表した「2019年度Jリーグホームタウン活動調査」で、J2リーグのアルビレックス新潟が、FC東京(1,995回)や川崎フロンターレ(1,445回)、横浜F・マリノス(1,058回)などJ1勢を抑え、2,041回で55クラブ中2位にランクインした。

 以下に10位までのクラブと回数を示す。

【2019年度活動回数】
1位:湘南(2,535回)
2位:新潟(2,041回)
3位:FC東京(1,995回)
4位:川崎(1,445回)
5位:浦和(1,161回)
6位:横浜(1,058回)
7位:福岡(859回)
8位:松本(649回)
9位:大宮(638回)
10位:水戸(613回)
   鹿児島(613回)

 なお、この調査は2019年にJ1・J2・J3の55クラブ(※2020年よりJ3に参入した今治を除く)が実施したホームタウン活動を、クラブからの報告に基づいて集計したものだ。クラブに所属する選手や監督・コーチ、マスコットなどが行なった、企業での講演、地域振興団体への表敬訪問、巡回指導や無償の普及活動などがカウントされる。

 そこで、J2ながら2位にランクインした新潟の広報部・村山拓也氏に、どのようにして圧倒的実施回数が実現できたかを訊いた。
 
――今回の2位という結果について、まずは率直な感想を教えてください。

「2019年度はクラブの方針で、『ホームタウン活動の回数でJリーグ1位になろう』というところからスタートしました。もともと積極的に活動を行なっていたのですが、去年は発信を強めるという部分にも重点を置きました。1位を目指していたなか、湘南ベルマーレさんが1位だったので、“悔しいな”というのが率直な感想ではありますね」

――1位を目指したきっかけは?

「クラブでは最近よく“電気、ガス、水道、アルビレックス”と言っているのですが、地域のインフラとしてクラブが存在していきたいと思っています。活動をより多く実施し、発信することで、『アルビレックス新潟は地域のために一生懸命活動に取り組んでいる』と感じていただきたかった。

 ただ、数字だけを追い求めるものではないとも思っていますので、この順位や回数はひとつの結果として受け止めています。今回の結果を通して『新潟はホームタウン活動に積極的なんだな』という印象やイメージを持っていただけたのなら嬉しいです。今後はさらに、そういうポジティブなイメージを持ったクラブにしていきたいと思っています」
 

――2041回という活動回数はどのように実現したのですか?

「一番多いところだと、サッカーの普及活動が623回でした。幼稚園や保育園の園児の皆さんへのサッカー・スポーツ教室が主な内容で、去年に限らず今まで継続して行なっていました。

 ただ、いろんな活動をクラブの各部署で行なっていたので、見落としていた部分や拾い切れていなかったところもありました。

 そこで、各部署の様々な活動を精査して見直して、その中でホームタウン活動として該当するものをピックアップしました。サッカーの普及に関する活動が非常に多くありましたね」

――選手が関わった活動はどれくらいありましたか?

「ひとつ例に挙げると学校訪問で、昨年の実施回数は37回でした。シーズン中に平日のトレーニングが終わった後、選手たちに各小中学校、高校に行ってもらいました。そこで児童や生徒たちと話をしたり運動をしたりすることを通じて、サッカーの普及というよりも、夢や目標を持つきっかけになってもらい、アルビレックスを身近な存在として感じてほしいと思って活動をしていました」
 
――選手と間近に接することができるのは嬉しいでしょうね。

「この活動にはものすごく意義や意味があります。子どもたちの将来や学校生活においてプラスになるはずで、選手たちとの交流やかけてもらった言葉で、勇気や元気をもらった生徒さんもたくさんいたと思います」