座長の賀来満夫教授(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

写真拡大

 Jリーグと日本野球機構(NPB)でつくる『新型コロナウイルス対策連絡会議』は8日、第9回会議を開催した。終了後、会議に参画する専門家が報道陣向けのオンライン説明会に出席し、座長を務める東北医科薬科大の賀来満夫教授は観客を迎えての試合開催に慎重な見通しを示した。

 Jリーグの村井満チェアマンは5月29日、公式戦の再開日程を発表した臨時理事会後のオンラインブリーフィングで「7月10日過ぎから大きな問題がなければ段階的にお客様をお迎えする準備を整えていきたい」と述べた。その日付の根拠となったのは政府の方針だ。

 政府は5月25日、首都圏と北海道に発令されていた緊急事態宣言を全面解除し、イベント開催制限緩和の「ステップ1」をスタートさせた。今後は3週間ごとにプロスポーツイベントが開催できる「ステップ2」、一部観客が入場できる「ステップ3」と移行し、ステップ3の開始目処が7月10日となっている。

 ところがこの日、賀来教授は「国が段階的な緩和を伝えており、7月10日から観客が入れるという指摘があるが、注意しながらやっていかないといけない」と説明。会議の場でも「有観客になった場合も交通機関、食事など総合的な対策をとって段階的に進めていただきたい」と伝えたといい、同日からの観客入場に慎重な姿勢を示した。

 ステップ3では収容人数の50%か5000人かの少ないほうが観客数上限となるが、賀来教授は「球場内だけでなく球場外のこともあり、数千人がお越しになる時はソーシャルディスタンスが難しい」と指摘。「具体的に何千人から始めてくださいという話はしていない。感染状況を見ながら、感染状況を加味して、(すでに観客入場が始まっている)台湾の取り組みなども見ながらやっていく必要がある」と述べ、これから詳細を詰めていく構えを見せた。

(取材・文 竹内達也)