Jリーグが京都に罰金100万円の懲罰、こけら落としでサポーターが“ナチスの旗”

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 Jリーグは8日、今年2月9日に行われたプレシーズンマッチで京都サンガF.C.のサポーターが不適切なフラッグを掲出した件で、クラブに対して罰金100万円の懲罰を科すことを発表した。

 サンガスタジアムのこけら落としとなった2月9日のプレシーズンマッチC大阪戦(●2-3)で、ホームゴール裏自由席(京都側)に、人種差別的な思想を連想させるデザインのフラッグが掲出があった。サンガサポーター1名が掲げたフラッグは、人種差別主義を標ぼう・実践したナチスドイツの親衛隊が使用した、交差した骨の上にどくろが乗るデザインと酷似していた。

 発表によると、同サポーターは2010年から2019年までほぼ全てのホームゲームで本件旗と酷似したフラッグを振っていた。クラブ側は横断幕などについて不適切なものがないか目視確認していたものの、個別フラッグのデザインまでは確認しておらず、「長期間にわたりほぼすべてのホームゲームで振られるのを結果として看過した」という事態になったという。

 ただし、同サポーターがそのデザインの意味を理解せず、差別的意図を有しないままにフラッグを振っていた点、発覚後のクラブ側の速やかな対応、再発防止への取り組みなど酌量すべき事実もあるとし、Jリーグ規約第153条に定められた「1000万円以下の罰金」を参照して判断し、罰金100万円に決定。これを受けて、伊藤雅章代表取締役社長は以下のコメントを発表している。

「サッカーに関わる多くの皆様に不快な思いをさせてしまいましたこと、また、誠実にルールを守り、純粋に選手、クラブを応援してくださっている大多数のサポーターの皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」

「当旗は2009年に制作されて以来、当人も違反とは気付かず、また、クラブとしても長年に亘り摘発することが出来ず、放置されてきました。今回の件を真摯に受け止め、今後はサポーターの皆様にもご協力をいただきながら、再発防止の徹底を行い、誰もが楽しめるスタジアムづくりに向け取り組む所存です。その一環として、啓発活動を徹底すると共に、掲出物の事前申請制度を設けてまいります。引き続き、京都サンガF.C.へのご声援を、よろしくお願いいたします」