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子どもが意欲的に取り組めるよう大人もしっかり配慮をすることで、2歳からでも楽しく習い事を始められますよ。

 

■2歳から習い事を始めるメリット・デメリットは?



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自我が強くなり、何でも自分でやりたくなってくる2歳児。そんな2歳児が習い事を始めることで得られるメリットやデメリットをチェックしてきましょう。

・2歳児が習い事を始めるメリットはココ!



2歳児は、だんだんと体が器用に動かせるようになり、上手にまねっこができる頃なので、気に入ればぐんぐん上達してくれるかもしれません。また、自分でできることが増えれば、自信や成長につながりますね。

習い事を始めることで、他者とのコミュニケーションがとれるようになり、社会性を身につけるという意味でも外で学ぶ機会は大切です。3歳から幼稚園入園を考えている場合は、その慣らしにもなるケースもあります。

 

・2歳児が習い事を始めるにはちょっとしたデメリットもある



「ミキハウス子育て総研」の調査では、初めて習い事をさせたのは4歳が最も多いという結果が。2歳は心の急成長によって不安定になる時期なので、安定して通わせるのが難しいかもしれません。

実際に、3歳からを対象とした習い事が多く、教室探しが大変という事情もあります。札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡など、いわゆる都市部にはさまざまなジャンルの教室がたくさんありますが、地方には少ない傾向で、希望の教室がなくて困ることもありますよね。

そんなときは、行政や保育園で行っている教室、地域のお祭りの踊りやブログなども含めて探してみると、いい習い事になるものが見つかるかもしれませんよ。

 

■2歳児に人気の習い事は?我が子に合ったもの選びたい!



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0〜2歳児に人気なのは、以下のような習い事です。

リトミック

音楽教室

スイミング

英語学習

ピアノ

体操

 

自由に走り回るのが大好きな子が多い2歳は、体を動かしたり音楽に親しんだりする習い事が特に人気ですね。

それによって感覚を養ったり身体能力を鍛えたりすることで、その後の学習や成長にもいい影響がありそうです。

 

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英語学習などの学習系は、2歳になると図形を描き始めたり、数や色を覚えたりできるようになってくるので、お勉強の基礎が身につけられます。

2歳前後の子どもの集中力は5〜10分と言われていますから、目標は高くもちすぎず、まずはいろいろな知識にふれて楽しんでほしいですね。

これらの傾向をふまえて、我が子はどんなことが好きそうか、またはどの程度ならチャレンジできそうかということを選ぶ基準にしてみてはいかがでしょうか。

 

■2歳児におすすめ!スポーツ系の習い事



人気のスポーツ系の習い事の中から、おすすめのふたつを紹介!

 

・身体感覚を鍛える!全身を使って楽しめる体操教室



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近年、子どもの運動能力の低下しているそう。

その原因のひとつとして、自分の体を自在に動かせていないことが考えられます。それはスポーツだけでなく、道具を使うときや相手と遊ぶときなどの力加減に影響することも。

体操教室で体の感覚を知り可動域を広げることによって、あらゆる動作がより器用になることが期待できますよ。

2歳児でも楽しみながらトレーニングできますし、できる動きが増えていくことによって日常生活にも自信が出てくるのではないでしょうか。

 

・小さいうちに通わせて水への恐怖心を払拭!スイミング



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昔から子どもの習い事として人気のスイミング。

小さいうちから水に慣らしておけば、怖がらずに泳げるようになるんだとか。また、水中は関節への負荷が少なく、2歳でも安全に体を動かすことができます。

泳げるようになるだけでなく、日常ではできない動きも体験できるのがスイミングのいいところ。

刺激によって神経がぐんぐん発達し、体を思い切り動かしたい2歳児にぴったりの習い事です。

 

■2歳児におすすめ!音楽に合わせて楽しく学べる人気のリトミック



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リトミックとは、音楽を用いてより良く生きるために必要な力を養うという音楽教育で、20世紀の初頭にスイスの音楽家によって創案されました。

日本では明治時代に入ってきたのち、戦後の幼児教育に取り入れられ広まったといいます。意外と歴史が長いですね。

音楽に合わせて動作をしたり、音に反応してとっさの表現をしたりと、2歳でも遊び感覚で楽しみながら集中力や感受性などを養うことができます。

もともと幼児教育として行われているので、2歳で入れる教室がほとんどですし、発達に合わせたカリキュラムが充実していることも安心ですね。

 

■2歳児におすすめ!耳を育てる英語の習い事



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「英語の耳」を育てるには、早い方がいいといいますよね。それは、英語は日本語にはない発音がたくさんあるので、神経の発達期に聴き取る力をつけるためです。

ほとんどの人はABCを「エービーシー」と覚えたと思いますが、最近では「ア、バッ、クッ(スー)」と実践的な発音で教えることも増えてきました。このような微妙な音を初めて聴くとき、やはり大人よりも小さい子どもの方が聴き取りや発音が優れています。

幼児を対象とした英語教室では、歌やゲームを通して英語を学べるカリキュラムも多く、遊び感覚で自然と英語を身につけることができそうです。

 

■2歳児におすすめ!積極性アップのダンスの習い事



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ダンスは小学校の必修科目としても取り入れられ、日本でも身近な習い事になってきました。

子どもが興味をもったジャンルが最適だと思いますが、2歳児でも始めやすいのがヒップホップ系のリズムダンス。目にする機会が多いので親しみやすく、憧れをもって始める子もいそうですね。

ダンス教室のいいところは、思い切り踊ることをほめてもらえることです。一生懸命表現することは恥ずかしいことじゃないという意識が定着すれば、生活でも意欲的に物事に取り組めそうですね。

 

■2歳児に習い事をさせるときに気をつけること



習い事を始める前に考えた方がいいこととは?

 

・大切なのは“我が子”に無理のないこと



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2歳は、体の発達が充分でなく、心も急激な成長によって不安定になる子が多い時期。

「うちの2歳の子はできているから」とママ友に誘われたり、「有名スポーツ選手は2歳から始めていた」などの情報が気になったりしても、それが実際に我が子に適しているのかは冷静に判断したいですね。

また幼児教育に長けた指導者がいるかどうかも含め、教室は慎重に選びましょう。

待ち時間が長い・言葉での説明が多いなども、幼児には負担になりがちです。一度体験レッスンなどで確認してみることをおすすめします。

 

・親がゆとりをもってバックアップしよう



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子ども自身が習い事をやりたがっている場合でも、それが継続できるよう親がサポートする心構えが大切です。

2歳ではまだ自己管理が難しいので、無意識に体が疲れすぎたり、できない課題が多くてストレスを溜めてしまったりということもありえます。できれば習い事が終わった直後に子どもから感想を聞くなどし、日ごろから様子を観察しておくといいですね。

そして、2歳児は集中が続かないのが当たり前で、途中で投げ出してしまってもそれは根性がないからではありません。

月謝を支払う親としては、なんとか安定して通わせ続けたいところですが、「習い事をお休みする?」など余裕をもった対応で子どものペースを守ってあげることも必要です。また、親自身の負担にならないよう、土日などの仕事が休みの日を利用して通える習い事を探すことも覚えておきたいポイントと言えます。

 

・母子分離不安を克服するために



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今までずっとお家で過ごしてきた場合、お母さんと離れなければならない新しい環境に適応できず、母子分離不安の状態になる子もいます。

きちんと心のケアをすることでほとんどの子が乗り越えられますが、まれに治療が必要な状態になってしまうこともあるので注意が必要です。

母子分離不安を避けるには、日ごろから子どもが求めたときにはたっぷり甘えさせること、「置いていく」など脅しになるような文句を避けること、親が迎えに行く時間を必ず守ることなどに気をつけましょう。

それによって子どもの親に対する信頼感が高まり、「親と少しのあいだ離れても大丈夫。一人でも活動できる」と、習い事に積極的にチャレンジすることができるようになりますよ。

 

■習い事を嫌がったりぐずったりする場合は?



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習い事を始めさせたいのに嫌がってしまう…。

どのようにすれば親も子どももハッピーに習い事を始められるのでしょうか。

 

・そもそも嫌がる原因は?2歳の子に合わせた説明で納得につなげよう



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子どもの意志で好きな習い事をさせるのが理想的かもしれませんが、2歳ならまだ自分が何をしたいのか分からなくて当たり前。

やりたいことを見つけるためにいろいろな経験をさせたいという親の願いもありますよね。

嫌がる原因のほとんどは、子ども自身が習い事にメリットを感じず、納得できていないこと。また、お昼寝のタイミングやお腹がすくタイミングと習い事の時間がかぶってしまうのも、嫌がる原因のひとつと考えられます。さらに、2歳児は人見知りをしはじめる子もいる年齢なので、はじめましての人ばかりがいる習い事に抵抗を感じているのかもしれませんね。

・2歳児が習い事を嫌がったときの対処法は?



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まずは我が子に合わせた言葉で、習い事に興味をもつように話してみるのがおすすめです。「将来の役に立つ」「今からやればレベルの高いスキルが身につく」など、先々のメリットについてはまだうまく理解できません。

例えばスイミングなら、「お水で楽しく遊べる」「ラッコさんのようにプカプカできる」「かっこいい水着が着られる」など、2歳児でもイメージしやすいようにメリットを伝えましょう。

絵本やアニメなど、視覚で伝えるのも効果的です。

すぐに興味を示さなくても、まだチャンスはあります。

長期戦を覚悟して、ふとしたときにさりげなくメリットを話してみましょう。ポイントは、「〇〇だから行こう」と結論を急がないことです。子どもの方から習い事について尋ねてくるまで、まずは気長に待ってみましょう。

 

・通い始めてから嫌がったときの対処法もチェック



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習い事に興味をもってくれても、いざ習い事に行くとなると嫌がることも。まだ人生2年目の子どもにとって「習い事」は未知のことだらけで、不安がいっぱいなのかもしれませんね。その場合は、習い事に行くとどのような生活になるか説明しましょう。

「水曜日にスイミングを習うよ」ではなく、「カレンダーにマルした日にお水で遊ぶよ」「お着替えをしてお水に入るよ」など具体的に話すことで、2歳児でもイメージしやすくなります。

それでも嫌がっている場合は、意外なところに壁があるのかもしれません。

自分のレッスン中に親はどう過ごすのか、車にはどれくらい乗るのか、これまでのおやつの時間はどうなってしまうのかなど、何が分からなくて嫌がっているのかを探ってあげましょう。

 

・最後は子ども自身で決めることが大切!



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自我が強くなってくる2歳は、大人の決めたことには意地でも従わないという子もいて、ママやパパは苦労しますよね。

せっかく習い事に行くことを納得してくれたと思ったのに、こちらが「じゃあ行こうね」と言うと「イヤ!」と理不尽な結果になるかもしれません。

しかしそれは、「自分で決めたい」という気持ちの裏返しでもあります。

そこで最後は選択肢を与えて選んでもらい、習い事に行くことを自分が決めたという実感をもってもらいましょう。

また、習い事で使う道具を自分で選ばせるのも効果的です。

道具が必要なければ、着ていくお洋服や帽子などちょっとしたアイテムでも、子どもが自分で選んで決めたんだという実感を持ってくれれば、きっと意欲的になってくれるはずです。

 

■2歳でも習い事はできる!親子で楽しく始めよう



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イヤイヤ期と言われる2歳児でも、子ども自身の意欲と大人の充分なサポートがあれば、楽しく習い事が始められます。

お家とは違う世界を知り、さまざまな刺激を受けることで、スキルの習得だけでなく、子どもの健やかな成長にもつながるでしょう。