アフガニスタンの首都カブールにあるアフガン・日本感染症病院で、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者から綿棒で検査の検体を採取する医療従事者(2020年5月9日撮影)。(c)WAKIL KOHSAR / AFP

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【AFP=時事】貧困に苦しむアフガニスタンで、新型コロナウイルスへの感染が疑われる症例が急増している。当局は6日、病床が不足し「大惨事が押し寄せている」と警鐘を鳴らした。

 同国の保健当局は、過去24時間で761人が新型コロナウイルスの検査で陽性だったと発表。国内の累計感染者数は1万9551人となった。これまでに327人の死亡が確認されている。

 アフマド・ジャワド・オスマニ(Ahmad Jawad Osmani)保健相は報道陣に対し、「わが国の病床はほぼ定員に達している。当面はこれ以上のベッドを確保できない」と指摘した。

 当局によると、同国のコロナ流行の中心地となっている首都カブールなどで、想定を超える感染者数が出ているという。

 カブール州のモハンマド・ヤクブ・ハイダリ(Mohammad Yakub Haidary)知事はオスマニ保健相との合同記者会見で、「大惨事が押し寄せている」と警告。同知事によれば、カブールだけでも100万人が感染している可能性があるという。

 アフガニスタンでは、全国規模でロックダウン(都市封鎖)措置が導入されたものの、住民はほぼこれを無視。その日暮らしの多くの労働者らは、日々の仕事を失うよりもコロナ流行の中で稼ごうとしている。

 しかし保健相は、流行の拡大対策として7日から3か月間、マスクの着用やソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)維持などの厳格な措置を導入すると発表した。

 専門家によると同国では、コロナ感染が疑われる人の20%しか検査を受けられていない。

【翻訳編集】AFPBB News

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