人々の生活を豊かにするために――自分たちの存在意義を改めて肝に銘じて、リーグ再開後の躍進を誓う。写真:徳原隆元

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言が出されるなか、外出自粛や休業要請など人々の生活は一変した。各種イベントも中止や延期となり、Jリーグも2月下旬から公式戦がすべてストップ。各クラブは通常のトレーニングも休止せざるを得ない状況になった。

 横浜FCの下平隆宏監督も、「今までに経験のないことで、いろんなことを考えさせられた」と自粛期間中を振り返る。

「単純に思ったのは、この新型コロナウイルスが流行して、まず生きていくためにどうしなければいけないか、生活を守っていくためにはどうしなければいけないのかをすごく考えさせられた」

 そして、ふと思った。「この世の中にサッカーがなくてもいいんだろうな、しっかりみんなが生きていくうえでは、サッカーといった娯楽がなくても、この世の中は当然、回っていくし。そういったものがなくても、いいんだろうな」と。

 決して投げやりになっていたわけではない。生きていくうえで何を最優先させるか。それを再確認できたからこそ、思うところがある。

「ただ、そういった娯楽がなくなってしまうと、生きていくうえでの人生の中での豊かさが……だから娯楽が絶対に必要だっていうか」

 そして、サッカーの世界に身を置く立場として、今一度、気持ちを引き締める。自分たちの存在意義を、期待されていることを肝に銘じる。
 
「サッカーとか野球といった娯楽がなくても生きていける世の中で、そういうスポーツを見てくださる人たちのためにも、やはり僕たちは存在しているという意味では、スポーツを見てくださる人たちに勇気を与えたり、夢を与えたりするのが重要な役割だと思っている」

 Jリーグの再開日もようやく決まった。J1は7月4日、J2は6月27日、同日にJ3が開幕する。

「サッカーがまた再開できる喜びを感じています。楽しみにしていただいている人たちに、しっかりサッカーを届けられるようにしなければいけないと改めて痛感しました」

 リーグ再開に向けて、「一生懸命ここから1か月、トレーニングをして」と言葉に力をこめる下平監督の下、13年ぶりのJ1を戦う横浜FCがどんな戦いを見せてくれるか楽しみだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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