マイケル・ジョーダン氏【写真:Getty Images】

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ジョーダン・ブランドとともに寄付、声明発表「これから10年間にわたり寄付」

 バスケットボール界の“神様”マイケル・ジョーダン氏が、ジョーダン・ブランドとともに、1億ドル(約109億円)をこれから10年間にわたって教育環境の改善などを推し進める組織に寄付し、黒人コミュニティを支援することを、同ブランドを展開するナイキ社の公式サイトで発表した。

 白人警官の黒人への不当な暴力対する抗議活動が広がる米国。歴史的に黒人コミュニティとのつながりの深いNBAのレジェンドが立ち上がった。同社が公表したジョーダン・ブランドとジョーダン氏の声明によると、人種的平等、社会的正義の実現、そしてより良い教育環境を目指す組織を寄付の対象にするという。

「ジョーダン・ブランドは私たち、黒人コミュニティです」という力強い言葉で始まる声明のなかでジョーダン・ブランドは、現在行われる抗議活動で叫ばれている「Black lives matter(黒人の命は大切。私たちも同じ人間。他の命と同じように大切だ、という意味が込められている)」の合言葉を発し、社会の変革を訴えた。

 以下、声明全文。

「ジョーダン・ブランドは、私たち、黒人コミュニティです。

 ジョーダン・ブランドは一人の男以上もの。常に家族でした。我々は、障害を乗り越え、世界中の差別と闘い、毎日人種差別と不義による傷を消そうと努めています。世界が認識するようになった、意志、仕事、卓越性は、一つの世代が次の世代、また次の世代へと夢を注いだ結果です。

 今は2020年。我々の家族は我々の生き方を志す者なら誰もが含まれます。しかし、物事が変化したのと同じくらい、最悪なものは変化していません。

 Black lives matter.これは議論を呼ぶような声明ではありません。我々の国の制度を破綻へ導く、根深い人種差別が完全に根絶されるまで、我々は黒人の生活を保護し、改善することに専念し続けます。

 今日、我々はマイケル・ジョーダンとジョーダン・ブランドはこれから10年間にわたって、人種的平等を目指す組織、社会的正義の実現を目指す組織、そしてより良い教育環境を目指す組織に1億ドルを寄付することを発表します」

 また、ジョーダン・ブランドのクレイグ・ウィリアムズ社長は「黒人コミュニティに真のインパクトを与えるために、我々がやるべきことはまだあります。我々は責任を喜んで受け入れます」と加えた。(THE ANSWER編集部)