アメリカの音楽業界が「休業して人種問題について考える日にしよう」と呼びかけた「ブラックアウト・チューズデー」のキャンペーンは、インターネット上に大きな混乱を引き起こした。

それは、多くの人が黒塗りの画像に「BlackLivesMatter(黒人の命も大切だ)」のハッシュタグを付けたことで、「BlackLivesMatter」運動に関する有益なリソースを提供するサイトの多くが、脇に押しやられてしまったため。この一件で非難された多くのセレブには、 エマ・ワトソンも含まれている。

エマはこれまで、社会的不公正については積極的に発言してきた。だが、今回はいま起きていることに関してまったく何も綴らなかった上、画像を自分のフィードに合わせて編集していたことが、批判の的となってしまったよう。

ただ、エマは翌日、この件について説明する長い文章をインスタグラムに投稿。人種差別がいかに誤ったことであるかについて、自らの考えを激白した。

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NB. My statement was not written - as the media are presenting it - as an apology or reactionary statement. This statement was drafted last week.

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「過去も現在も、人種差別はあふれています。これは認められていることでも、説明がつくことでもありません。白人至上主義は、社会に隙間なく縫い込まれた階級と支配、搾取と抑圧のシステムの一部です。白人のひとりとして、私はこのことから恩恵を受けてきました…」

「私たちは、自分は反人種差別主義者であろうと内面で懸命に努力していると思っているかもしれません。ですが、私たちは対外的にも、自分たちを取り巻く構造的、制度的な人種差別の問題に積極的に取り組む必要があります」

「私はいまだに、自分が多くの形で無意識のうちに、構造的に人種差別主義なシステムを支持し、擁護していることに気づかされています」

「…みなさんが怒り、悲しみ、痛みを感じていることはわかります。それがみなさんにとってどのようなことであるかを理解することはできませんが、理解する努力をしないということではありません」

エマの人種差別に真摯に向き合う姿勢に、共感したひとも多いのでは。

Photo: GETTY IMAGES Courtesy of Emma Watson via Twitter From COSMOPOLITAN