ダイハツ「ロッキー」(画像:ダイハツ工業発表資料より)

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 2019年11月に発売されたダイハツのコンパクトSUV「ロッキー」が、国土交通省と日本自動車事故対策機構(NASAV)が実施する、2019年度JNCAP(Japan New Car Assessment Program)衝突安全性能評価で最高ランクのファイブスター賞を獲得した。

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 ロッキーは、ダイハツの次世代プラットフォームDNGA第2弾として発売された、5ナンバーサイズのコンパクトSUVだ。コンパクトカーでありながら広い室内空間をもち、取り回しのしやすさに、スマートアシストを搭載していることから、幅広いユーザーから支持を得ている。ちなみにDNGA第1弾は、ダイハツ・タントである。

 今回獲得したJNCAPの審査基準は、新・衝突安全性能評価として55km/hでフルラップ前面衝突、64km/hでオフセット衝突、55km/hで側面衝突、後面衝突頚部保護の4つの衝突安全性能試験が実施される。審査は、「乗員保護性能」「歩行者保護性能」「シートベルト着用警報」の3つの項目が100点満点で採点され、82点以上がファイブスターとなる。

 新プラットフォームDAGAを採用したロッキーは85.7点を獲得し、最高評価となるファイブスター賞を獲得した。これはダイハツにとって2016年にブーンが受賞して以来2回目となる。

 今回、軽自動車3台、普通自動車は輸入車を含め9台の合計12台で衝突安全性能評価試験が実施されたが、ロッキーは、フォルクスワーゲン・ポロおよびメルセデスベンツ・Cクラスと同じ点数を獲得している。

 「乗員保護性能」ではポロが59点満点中53.89点、Cクラスが52.08点であったのに対し、ロッキーは54.24点と、2車種よりも高得点を獲得した。

 運転席の乗員保護では、フルフラップ前面衝突で得点率82.1%、オフセット衝突で得点率89.6%、側面衝突で得点率100%をそれぞれ獲得しており、ロッキーは、実際の交通事故で多いと言われている、オフセット衝突と側面衝突で高い性能となっている。

 また後面衝突時の頚部保護試験では、ロッキーは得点率77.4%を獲得しており、ポロが58.1%、Cクラスが56.1%という結果から見ると、追突された時に頚部にかかる負担は、総合得点で同点を取った2車種より少ないと言えるだろう。