6月2日からチームトレーニングを再開させた川崎。レアンドロ・ダミアンもコンディションの向上を図っている。©KAWASAKI FRONTALE

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 6月2日に約2か月ぶりにチーム練習を再開させた川崎で、6月4日のトレーニング後、レアンドロ・ダミアンがオンライン取材に登場した。

 来日2年目となる元ブラジル代表FWは、J初挑戦となった昨季は、リーグ戦23試合に出場して9得点。そして真価が問われた今季、シーズン初の公式戦となったルヴァンカップの清水戦、リーグ開幕戦の鳥栖戦に揃ってCFでスタメン出場し、清水戦では幸先よくゴールも奪った。

 しかしその後、新型コロナウイルスの影響によってリーグ戦は中断。チームも3月末から活動を休止した。

 自粛期間では「サッカー選手というよりは、ひとりの人間として、いろんな心配事、これから先のことを考えたりしていました。家族や周りの人たち、皆さんが普通の生活に戻れることを願っていました」と話す。

 それでも真面目な性格だからこそ、できる範囲でコンディションの維持に努めていたようだ。「練習は好きなほうなので、自宅で体幹トレーニングなどをこなしながら、人がいない時は近所の公園でランニングをしていました」と振り返る。

 その甲斐あってか、チームトレーニングでも軽快な動きを見せている。

「選手、そしてスタッフも含めてですが、一人ひとりが、しっかり予防対策をして、ようやくチームトレーニングまでくることができました。今はフィジカル面を上げていますが、(7月4日のJ1再開には)まだ1か月くらい期間があるので、練習を続けていきたいです」

 トレーニングでは感染防止策を徹底。L・ダミアンも口元にマスクとなる黒い布を巻く場面が見られ、給水の際にはそれぞれの背番号が書かれたバケツに入っているマイボトルを使用した。

「マスクに関しては、練習のなかでも必要になってくると思います。クラブの人たちは、すごく自分たちに気を使ってくれていて、様々な対応をしてくれています。その想いに応えるように自分たちもしっかり予防をしていかなくてはいけません」

 そのなかで、ブラジルへ一時帰国している札幌のアンデルソン・ロペス、ブラジルで手術を行なった横浜のチアゴ・マルチンス、そして故郷への想いも語った。

「アンデルソンロペス選手は日本で知り合いましたが、彼のことはよく知っていますし、一日でも早くブラジルから戻ってきてもらいたいと思います。マリノスのチアゴ選手も戻れない状況にいるようですので、彼らが早く日本に戻って来て、活躍してくれることを祈っています。

 日本で生活することに関してはまったく不安を感じていません。予防対策もしっかりしていますし、安心して生活できています。ただブラジルではマスクを使う、感染予防に気を使うという文化があまりありません。ブラジルにいる自分の家族や友人たちがどのように過ごしているか、対策を取れているか、そこは不安ですね」
 
 また再開後は無観客試合が予定されており、「スタジアムに入る時にサポーターの皆さんがいないのはすごく残念です。やはりサッカー選手としてプレーを望みますが、サポーターの皆さんに喜んでもらいたいからこそ、自分たちはピッチの上で戦っています。すぐにすべてが戻るわけではないですし、皆さんの健康を第一に考えなくてはいけないので、少しずつ元の環境に戻っていくことが大切だと思います。自分たちができることをしっかりやって、勝利を収めて喜んでもらいたい」と複雑な心境を明かしつつ、先を見据えた。

 信じているのは自らの活躍が、多くの人の活力につながるということだ。

 今後は感染予防のため、ゴールパフォーマンスでは味方との抱擁やハイタッチは行えない。それでも「アシストをしてくれたチームメイトらと喜びたい気持ちは一杯ですが、そのなかでもたくさんの得点を決め、正しく喜びたいです」。希望の火を灯すようなゴールラッシュに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)