まるでひよこの大行列!SNS映えする名古屋限定スイーツ「ぴよりん」

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新型コロナウイルスの感染拡大防止の緊急事態宣言が解除され、営業を再開した店舗や施設も増えてきた。ただ、まだまだ大手を振って「おでかけ」という雰囲気ではないのが現状。そこで些細なことを楽しいイベントに変えてみてはどうだろう。今回、挑戦したいのがSNSでちょっと話題になっている「#ぴよりんチャレンジ」だ。

【写真】残念な姿に…「#ぴよりんチャレンジ」に散った強者たちの結果

■たった数百円で味わえるスリル&おいしさ!「#ぴよりんチャレンジ」

「ぴよりん」はひよこの姿をした名古屋生まれのスイーツで、「#ぴよりんチャレンジ」はそれをみやげとして持ち帰るだけのシンプルだけどスリル満点の楽しみ方。SNSを覗いてみると「#ぴよりんチャレンジ」に失敗した写真が多数アップされている。ひっくり返っているのはまだかわいいほうで、目玉がどこかに転がっていたり、ぺしゃんこになっていたりなど。なかには交通事故にあったような「残念ぴよりん」がSNSで晒されることも。

どうしてこんな悲劇が起こってしまうのか。理由は「ぴよりん」の体質にある。見た目はひよこの愛くるしい姿をしていて、名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み、ふわふわのスポンジをまぶしたトロトロの食感は絶品。この「ふわトロ体質」のため、ちょっと油断していると、帰って箱を空けるとびっくり仰天。愛くるしかった姿は悲惨なことになってしまうのだ。

ちなみに「ぴよりん」が誕生したのは2011年で、現在までに「愛知のふるさと食品コンテスト」で最優秀食品に選ばれたり、累計販売100万個を達成したり、なかなか目を見張る記録を連発。メガヒットをしている今でもパティシエが一つずつ手作業で作っていて、完成までにおよそ7時間もかかるそう。お値段は1個税込380円(テイクアウトの場合)。

これほどおいしくて売れているのに、名古屋みやげとして全国に広まっていない印象があるのは、先ほど紹介した「ふわトロ体質」のため。約7時間もかけて誕生して、ぶっ壊れるのに秒速。こんなか弱いスイーツはそうそうない。

聞けば、持ち歩きの推奨時間は2時間程度とのこと。販売は名古屋駅構内にある「ぴよりんshop」「なごめしカフェ トラッツィオーネ ナゴヤ」「カフェ ジャンシアーヌ JR名古屋駅店」の3店舗のみなので、生息地は名古屋市とその近郊となる。関東や関西へ行き届かない、それが天下を取れない理由なのだ。まさにスイーツ界のニトログリセリン。こうした持ち帰りの難しさが一部で話題となり、「#ぴよりんチャレンジ」というワードが生まれた。そして、多くのチャレンジャーが今も散っているわけだ。

■名古屋駅から岐阜まで持ち帰り。3匹買って生き残るのは!?

自分も無謀な挑戦者の一人になろうと「#ぴよりんチャレンジ」に挑戦することにした。移動は、名古屋駅から住まいのある岐阜(正確には西岐阜駅)までなので行けそうな気がする。さっそく「ぴよりん」を3個購入。出発前は元気な姿で箱の中にいる。約1000円で味わえるスリルとしては最高じゃないか!「あまり箱を上下左右に揺らず、大切に持ち歩いてください」と店員さんからアドバイスももらった。「1時間程度なら愛情を持って運べば大丈夫です」の励ましに自信がわいてくる。

購入後は一直線で帰ることに。電車は普通に乗るか快速に乗るか一瞬迷ったが、快速を選択。待ち時間は10分ほど。車内の揺れはそう変わらないだろうし、移動時間は短い方が生き延びる可能性が高いとみた。が!裏目に出た!なかなか混んでいる!車内がガラガラなら空席に置く選択肢もあったが、とりあえず不安定な膝の上に置くことに。ぐらぐらと揺れる「ぴよりん」。成功させる自信も揺らぐ。

乗車から約20分後、JR西岐阜駅に到着した。家までの道のりはもう少し。普段なら駅までは自転車だが今日は歩いて来た。さすがに自転車なら即死。どうせ歩いても10分程度なので、のんびりと帰ることにする。

購入してから1時間ちょっと。ようやく家に到着。持ち歩きの推奨時間の2時間から計算すると十分にお釣りが来る。むしろ、愛情を注ぎすぎて、ひなからニワトリになっているのでは、そんな期待すらある。冷蔵庫でよく冷やしたあとで箱を開けることにした。テーブルに箱を置いて取手に手をかけると急に悪寒が…。男のがさつな部分が出たかもしれない。なんだか自分を試されている気持ちになる。恐る恐る箱を開けてみると…。

ドン!

見事に成功!3匹とも元気な姿で食べられるのを待っていた。1匹くらい頭パッカーンのほうが記事としてはおもしろいと思ったが、過剰な演出は自粛しておく。とりあえず、大切に持てば1時間程度の移動なら余裕であることを実証できた。これで名古屋みやげとして自信を持って推薦できる。お腹のほうからスプーンを入れる。丸みを帯びた銀色の先端は滑らかに入っていき、プルプルのボディを口に運ぶとプリンとババロアがすっと溶けていく。濃厚だけど甘すぎず、上品な味わいだ。

今回は岐阜までだったが、もっと遠方まで運んで成功させた強者がいるのかどうか気になるところ。たった数百円で味わえる楽しみとしては最高で、しかもおいしい。季節限定の「ぴよりん」が登場することもある。愛知県内の在住の方はもちろん、県外に住んでいる方も名古屋駅に寄った際には、ぜひとも「#ぴよりんチャレンジ」に挑戦してほしい。自信のない方はイートインでどうぞ。

■ぴよりんshop / 住所:名古屋市中村区名駅1-1-4(名古屋駅内) / 電話:052-589-0750 / 時間:10:00〜20:00 / 休み:なし

■なごめしカフェ トラッツィオーネ ナゴヤ / 住所:名古屋市中村区名駅1-1-4(名古屋駅内) / 電話:052-589-0805 / 時間:7:00〜22:30(LO22:00) / 休み:なし

■カフェ ジャンシアーヌ JR名古屋駅店 / 住所:名古屋市中村区名駅1-1-4(名古屋駅内) / 電話:052-533-6001 / 時間:7:00〜22:00(LO21:30) / 休み:なし

※新型コロナウイルスの影響のため営業時間や定休日が変更になっている場合があります。

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