6月2日から全体練習を行なったFC東京。大卒ルーキーの安部はコンディション調整に励む。写真:FC東京

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 FC東京が6月2日から全体練習をスタートさせた状況下で、大卒ルーキーの安部柊斗がオンラインで取材に対応。「久しぶりの全体練習で、みんな元気そうでした」と明るい雰囲気の中でトレーニングを行ない、「まだまだですが、良いプレーもできた」と手応えを掴んでいた。

 「自粛期間が長かったので、体力的にきついと感じる部分はある」が、焦りはなさそうだ。「(7月4日のリーグ戦再開まで)あと4週間あるので、徐々にコンディションを上げたいです。今年から取り組んでいる戦術、(4−3−3)システムについては頭に入っていますから、それをチームとして取り組んで共有していくのが大事です」と意気込みを語っていた。

 清水との開幕戦前に負傷した右手も「ほぼ完治していて気にならない」状態で、恐怖心はない。対人練習でもバチバチとやりあっているそうで、前向きに練習に取り組めている。

 “明治大の心臓”として最終学年で主要タイトルを総なめにした大学時代を経て、プロ1年目の今季は負傷するまで堂々とレギュラーを張っていた。プレーオフのセレス・セグロス戦を含むACLの3試合でインサイドハーフとして攻守に渡り貢献。ドリブル、パス、運動量、守備のすべてで存在感を示していた。素早くチームにフィットできたのは「昨季から特別指定選手としてFC東京の練習に参加させてもらって、プロの世界を知れた」からだという。
 
 だからといって、危機感がないわけではない。むしろ、本当の勝負はこれからだ。「自分のプレースタイルでどこまで通用するか」を意識しつつ、プラスアルファの部分も追求していく心構えである。

「ゴール、アシストをもっと意識しないと。守備だけでなく、なんでもできる選手が理想ですよね。今は状況に応じて振る舞える選手が必要とされているし、そういう選手が上のレベルに行くと思っています。守備のところを完璧にやったうえで、攻撃面、とりわけゴールやアシストを決めたい。どんどん狙っていかないと試合に出られませんから」

 東京五輪が1年後に延期決定されたことも、安部にとっては追い風だという。

「東京で開催されるオリンピックなので出たい気持ちはあります。試合に絡んで活躍するのが目標です。コロナで延期されたことは自分にとって良い意味でプラスに捉える。Jリーグで活躍して代表に入りたいと考えています」

 今季のJリーグでブレイクを果たし、五輪の大舞台に参戦できるのか。この1年が文字通り勝負となる。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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