新型コロナウイルスから回復後に肺に後遺症がある」とイタリア呼吸器学会は先月(2020年5月)末に発表し、日本では肺以外にも後遺症があることが分ってきた。

山梨県の20代の男性は、3月に新型コロナウイルスに感染した後に髄膜炎を発症、一時意識障害もあったが、回復し退院した。だが、この1〜2年間の記憶を失っていることが判明した。治療した山梨大学医学部付属病院の森口武史医師は、「おそらく髄膜炎だけでなく、脳炎も起こしていて、脳の機能が損なわれたのではないでしょうか。ただし、治療後のことは全部覚えているので、記憶できなくなったわけではなく、社会復帰できる状態」と話している。

東京都の30代女性は味覚・嗅覚障害になり、PCR検査を受けたら陽性とわかり入院した。退院後1カ月以上も、味覚・嗅覚障害が残った。嗅覚障害に詳しい金沢医科大学の三輪高喜教授は、「味覚・嗅覚を感じ取る粘膜にコロナウイルスの受容体が豊富に存在し、受容体にウイルスが付着するとダメージを受け、味覚・嗅覚が失われます。ダメージが強いと、味覚・嗅覚を感じ取る細胞が死んでしまい、再生に数カ月かかる場合もあります」という。

退院後に気付く新たな症状

司会の羽鳥慎一「時間の経過とともにいろんなことがわかってきましたが、治って良かった、良かった、というわけでもありませんね。退院からまた症状が出るんですね。そんな例が増えてきました」

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「コロナに後遺症があるということを、日本人はほとんど知らないと思います。コロナは『8割が軽症』『インフルエンザの少しきついもの』といった言葉が一人歩きしています。それが怖いですね」

白鴎大学の岡田晴恵教授も「私も侮れない病気とつくづく実感しています」