アメリカ・ミネソタ州で黒人男性が取り押さえた白人警察官に殺されたことに、歌手のマドンナやジャスティン・ビーバーらセレブたちも「俺は吐き気を覚える。人種差別は悪だ」「警察なんてクソくらえ」などとSNS上で抗議の声を上げている。

これまでに逮捕者は全米で5600人以上にのぼり、約40の都市で夜間外出禁止令が出ている。トランプ大統領は「これは平和的な抗議ではなく国内テロである」と非難し、軍隊の派遣すると脅している。

デモには多くの白人も参加している。首都ワシントンでは警察とにらみ合いになったデモ隊に催涙ガスやゴム弾が発射された。デモの一部は暴徒化し、ロサンゼルスなどではパトカーを襲撃したり、混乱に乗じて宝飾店やスーパーに押し入ったりしている。

そんななか、おととい1日(2020年6月)、亡くなった男性の弟が事件現場を訪れ、「暴動や略奪など、あなたたちのやっていることは何もなさない。そんなことしても兄は帰ってこない。違う方法でやろう」と拡声器で訴えた。ニューヨークなどでは、デモ警備の警察官が片膝を地面につけるポーズで、デモ隊の主張に賛同を表明する動きも起こった。

「新型コロナで苦しんでいるときにひどすぎる」と怒り爆発

アメリカ現代政治が専門の上智大の前嶋和弘教授は「コロナでこれだけ苦しんでいるなか、こんな差別的な扱いをまだされるということで、怒りが一気に噴き出してしまっています」

デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「昼間は平和的なデモが圧倒的に多いのですが、夜になると略奪行為を目的とする人がいて、せっかくのメッセージが台無しになっています。そのことに黒人を含めて怒っている人は多いですね」

抗議に便乗して略奪を働く無法者がいて、トランプ大統領はそれを口実に抗議行動を軍隊で抑え込もうとしているのだ。

司会の小倉智昭「中国の香港への対応について、トランプさんはあれだけ強く言っているのに、お前の方がひどいじゃないか、と切り返されている状況です」