相棒の亭主(国家警察幹部、左端)は不眠不休でマニラ封鎖の指揮にあたっている【撮影/志賀和民】

写真拡大

元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する、フィリピン在住20年以上の志賀和民さんが、3月から続くマニラ首都圏封鎖の状況をレポートします。

■関連記事:【緊急レポート】新型コロナウイルス感染で2カ月以上続くフィリピン・マニラ首都圏封鎖(Lock Down)【前編】

入国禁止令に、フィリピン滞在の外国人は除外され、ひと安心 

 3月20日(金)の朝、すでにSRRV(退職者ビザ)を取得している方から、入管が発令した「既存のすべてのビザは取り消され、すべての外国人の入国を禁止する」という情報について問い合わせがあった。

 これから入国する人は良いとしても、すでにフィリピンに長年住んでいるものにとって、この事態で、フィリピンから追い出されるのか――、そうだとするといかにも理不尽で、封鎖どころか外国人の行き来を助長するものでしかない。私にとっても他人事ではないので、早速PRA職員に聞いてみたが正式通知が来ていないようで、回答ができないという。

 その後、大使館から最新情報が届いてほっとした。すなわち、件の退職者の情報は不完全で、要は大事な但し書きが抜けていたのだ。「ただし、フィリピン人の外国人配偶者、並びにすでにフィリピンに滞在している外国人は除外され、ビザ延長が必要な場合は、事態が収束した後、延長などを受け付ける」という極めてリーゾナブルなものだった。

 コロナウイルスそのものよりも、その感染防止策のほうが当方には影響が大きいが、ヨーロッパでの爆発的感染を見ると、ドテルテ大統領のすばやい決断が効を奏して早期に収束することを祈ってやまない。

 こうした徹底した封鎖を実行しているにもかかわらず、フィリピンもじわじわと感染が広がって、仕事の相棒の子どもの主治医が感染したとか、賃貸の世話をしている高級コンドミニアムから感染者が出たとか、身近なところで感染者が出はじめている。日本でも、志村けんさんとか阪神の藤浪晋太郎選手などのニュースが流れていた時期だ。

 3月27日(金)、退職者の方から問い合わせがあった。

「新型コロナウイルスの影響を懸念して、3月19日(木)より日本に一時帰国をしておりまして、その後、すべてのビザの無効を知りました。SRRVも再度取得し直す必要があるのでしょうか? もしくは、一時停止が解除されれば有効になるのでしょうか?」

 これに対する回答は以下の通り。

「PRAは、3月19日(木)、『コロナ感染防止策の一環として、すべてのビザを無効とし、外国人(フィリピン人の配偶者と政府関係の外国人を除く)の入国を禁止する』という入管の通達に対して、PRAとしてSRRVの有効性を再確認するための通達を発効しました。内容を要約すると『SRRVは引き続き有効であるものの、現状の封鎖状態が解除されるまで、たとえSRRVを保持している外国人でもフィリピンへの入国はできない』ということです」

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)