ジャンピエロ・ガスペリーニ監督はこのバレンシア戦ですでに体調不良だったという…

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 バレンシアは5月31日、アタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督が新型コロナウイルスに感染していたことを受け、声明を出している。両クラブはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の決勝トーナメント1回戦で2月19日と3月10日に対戦していた。なお、3月10日の第2試合は無観客で開催されている。

 ガスペリーニ監督は『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に対して「実は欧州CLのバレンシア戦の前日(3月9日)から気分が悪かったんだ」と告白。「試合当日の午後は特に状態が悪化していて、ベンチにいたけど目は霞んで見え、倦怠感に苛まれていた。それから2日は夜も眠れなかった。発熱はなかったんだけど、明らかにあの感染症の兆候だと自覚していた」と語っていた。3月15日時点で味覚障害があったことも伝え、5月下旬の検査で指揮官の血液からは新型コロナウイルスの抗体が見つかっている。

 衝撃の告白に驚いたのはバレンシアだ。同クラブは公式サイトで「日曜のガスペリーニ監督の発言を受け、バレンシアは欧州CLで対戦した相手指揮官の事実に驚きを隠せない」と表明。「少なくとも自身に自覚症状があったと認識しています。その場合、欧州CLのためにバレンシアに滞在していたとき、多くの人々を危険にさらしたことになる」と伝えた。

 イタリアで最初に新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは2月20日。ガスペリーニ監督が実際にいつ感染したかは定かではないが、バレンシアとの2試合のどちらかですでに感染していた可能性は少なくはない。