厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第1回:ブエナベントゥーラ

「競馬の祭典」GI日本ダービーが終わると、来年のクラシックに向けた戦いが早くもスタート。来週から、2歳新馬戦が始まる。

 近年は、注目の素質馬が早々にデビューする傾向が強まっていて、開幕週に初陣を飾った面々の活躍も目立っている。一昨年はグランアレグリアが、昨年はサリオスが開幕週にデビュー。前者は、のちにGI桜花賞(阪神・芝1600m)を制し、後者はのちにGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)で戴冠を果たした。

 そして今年も、話題の1頭が開幕週の2歳新馬(6月6日/東京・芝1600m)でデビューする予定だ。美浦トレセンの堀宣行厩舎に所属するブエナベントゥーラ(牡2歳/父モーリス)である。


名牝ブエナビスタの子、ブエナベントゥーラ

 母は、言わずと知れた名牝のブエナビスタである。2008年10月にデビューした彼女は、2戦目で初勝利を挙げると、すかさずGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)に挑戦。難なく初タイトルを手にした。

 3歳となって、クラシックの前哨戦となるGIIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)も快勝。そのまま、桜花賞、GIオークス(東京・芝2400m)と春の二冠制覇を達成した。

 その後、秋のGI戦線では不運もあって勝ち切れなかったが、古馬になると、まずはGIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)で栄冠を獲得。秋には強豪牡馬を蹴散らして、GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)を制覇した。

 5歳となった翌年も、牡馬相手にGIジャパンC(東京・芝2400m)で勝利。通算6つ目のGIタイトルをモノにした。ほか、敗れたレースでも、2、3着がほとんどで、常に安定した強さを誇った史上屈指の名牝である。

 その母に、今年から産駒がデビューするモーリスを父に迎えて生まれたのが、ブエナベントゥーラ。父もGI6勝の名馬であり、同馬に注目が集まるのは当然のことと言える。

 デビューを間近に控え、管理するスタッフはどんな感触を抱いているのだろうか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ブエナベントゥーラは、490圓曚匹稜和里如△海海泙能臘瓦膨汗阿気譴討たようです。相手関係にもよると思いますが、スタッフは『デビュー戦から勝ち負けできる』と話しています。同じ厩舎のサリオスと比較するのはまだ早そうですが、仕上がりはよく、この時期の2歳馬としては『素直にいい馬』とのことです」

 昨年のサリオスと同じく、初陣ではダミアン・レーン騎手が手綱を取る。そういう意味でも、楽しみは膨らむ。

 なお、気性や血統面については、先述のトラックマンが次のように語る。

「気性面は、少し危なっかしい面があるそうで、スイッチが入りすぎないように、調教は意識的に軽めにしているみたいです。父モーリスも堀厩舎の管理馬でしたが、同馬にもそういう面があったとか。といっても、スタッフを手こずらせるほどのものでもなく、先々を考えての配慮でしょう。

 血統面については、今までのブエナビスタの子が条件クラスで止まっているので、その点がどうかですね。スタッフも、そこは気がかりのようですが、『馬そのものはいいので、この馬には期待したい』と意気込んでいます」 活躍馬の最近のトレンドと言える”6月デビュー”。世代の先陣を切ってデビューするブエナベントゥーラは、いきなり勝ち星を挙げることができるのか。注目である。