イランの国旗が描かれた壁(2020年2月20日撮影、資料写真)。(c)ATTA KENARE / AFP

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【AFP=時事】イランで15歳年上の男性と駆け落ちした10代少女が父親に首を斬られ殺害される事件が発生し、国内で激しい非難の声が上がっている。ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は27日の閣議で遺憾を表明し、同様の暴力事案に対応する法案を早急に通す意向を示した。

 地元メディアによると、死亡したのはロミナ・アシュラフィ(Romina Ashrafi)さん。アシュラフィさんは21日、北部ギラン(Gilan)州ターレシュ(Talesh)の自宅で就寝中に父親によって斬首されたとみられている。

 男性が親族の女性を殺害するいわゆる「名誉殺人」とみられるこの事件はイラン国内で広く報じられており、地元紙エブテカール(Ebtekar)は1面で「安全でない父親の家」という見出しで報じた。

 報道によると父親が男性との結婚を許さなかったため、アシュラフィさんは家出。しかし、父親が警察に通報した後、アシュラフィさんは自宅に戻ったという。

 またアシュラフィさんは当局に発見された際、自宅に戻れば命の危険があると訴えていたとイランメディアは伝えている。

 ただ、一般の人々を最も憤慨させていることは、父親が寛大な刑罰に処される可能性が高いことだとエブテカールは指摘。父親は3〜10年の禁錮刑を言い渡される見通しだが、処罰が著しく軽減される可能性もあり、同紙はイランの「家父長制度」における「慣行化された暴力」の問題を強く批判している。

 ツイッター(Twitter)ではアシュラフィさんの名前を表すペルシャ語のハッシュタグが登場し、事件を非難する投稿が多く寄せられている。

 イランの法律では、女性が結婚できる年齢は13歳からと定められている。

【翻訳編集】AFPBB News

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