豪華メンバーが揃う02年の磐田。「プロのトップレベルを痛感させられた」。(C)SOCCER DIGEST

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 5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“歴代で最強だと思うチームトップ3”を選んでもらっている。ここではプロ22年目の熟練ストライカー、玉田圭司(長崎)の“トップ3”を紹介しよう。

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「玉田圭司が選ぶ“最強チームトップ3”」
1位:2002年のジュビロ磐田
2位:2009年のガンバ大阪
3位:2006年のヴァンフォーレ甲府
 
 この企画を聞いた時に、パッと直感的に浮かんだチームを選びました。

 1位は02年の磐田です。なんと言ってもメンバーが豪華。みんなが代表クラスで、“最強”に相応しいチームだと思います。

 経験豊富な選手がたくさんいて、一人ひとりの能力がずば抜けていたし、チームとしての完成度もものすごく高かった。お互いに分かり合っているのが伝わってきて、プレーしていて楽しそうでしたし、圧倒的な自信を感じました。

 当時プロ4年目でようやく試合に絡めるようになった僕が、「あ、プロのトップレベルってこんなに強いんだ」と痛感させられたチームでもあります。

 これだけのメンツからひとりを選ぶのは苦労しますけど、やっぱりMVPは名波(浩)さんです。このチームの中心でしたし、存在感が半端なかったです。MIP(最も印象に残った選手)は、タカさん(高原直泰)と迷いましたが、フクさん(福西崇史)にします。時にダーティなプレーも厭わない激しさと、相手の一手先をいく賢さを兼ね備えていて、中盤を支えていました。正直、対戦するのがすごく嫌だったのを覚えています。

 また明神(智和)さんがいたガンバもやりにくかったです。柏で一緒にやっていて、あの人の凄さは十分に分かっていましたけど、実際に対峙して、改めて素晴らしい選手だなと感じました。ポジショニングも的確で、すごく効果的なプレーをするんですよ。

 特に09年のガンバは強かった。天皇杯の決勝でコテンパンにやられたのを鮮明に覚えています。明神さん、ハシさん(橋本英郎)、ヤットさん(遠藤保仁)、二川(孝広)くんという中盤4人がとにかく恐ろしかった。
 
 それぞれが個性を遺憾なく発揮して、それでいてバランスが取れている。追っても追っても全然ボールが奪えないんですよ。心の中で思いましたね、この4人と一緒にサッカーをやったら面白いんだろうなって。

 面白さで言えば、大木(武)さんが指揮していた甲府も挙げたいです。あれは革命的でした。アンカーに林(健太郎)さんが、サイドに長谷川太郎と杉山新がいて、彼らを中心にして超攻撃的なサッカーを展開していた。あの頃、日本ではアンカーを置くチームはほとんどなくて、先鋭的で衝撃を受けたのを覚えています。

 その年の甲府は結果的にはリーグで15位ですけど、実際に対戦すると、なんかやられた感じがしたんですよ。局面局面で常に先手を取られている感覚というか。“こんなサッカーがあるんだ”と、大木さんの手腕に驚かされました。僕のサッカー観のバリエーションが増えた瞬間でもありましたね。

 大木さんは独自のサッカー観を持っている人なんです。日本代表でお会いして色々と話をさせてもらって、その考え方を学ばせてもらいました。サッカーへの強い愛情も感じました。選手がすでに引き上げているのに、あの人は最後までボール回しをしていましたから(笑)。だからこそ魅力的な戦術が思いつくんでしょうね。

 他にもベンゲルさんが指揮していた時代の名古屋も観ていて楽しかった。今回はトップ3には入れませんでしたけど、若い時の憧れで、思い出深いチームです。

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取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25合併号より転載。

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