米ニューヨーク・マンハッタンで、建物の壁に描かれた医療従事者の顔(2020年5月11日撮影、資料写真)。(c)TIMOTHY A. CLARY / AFP

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【AFP=時事】赤十字国際委員会(ICRC)は27日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、新型ウイルス絡みの医療関係者への攻撃が十数か国で200件以上に上っていると明らかにした。

 ICRCは、世界の医療従事者3000万人超を代表する12の医療・人道支援団体との共同声明で、医療従事者および医療施設に対する攻撃の増加を強く非難。「悲しい現実だが、医療関係者はかねて衝撃的な形の暴力の標的となってきた」と述べた。

 ICRCなどは、新型ウイルス対応要員への支持を示す最近の動きを称賛する一方、「それにもかかわらず、多くの対応要員が嫌がらせや身体的暴力を受けたり、汚名を着せられたりしている」と嘆いた。

 さらに、「医療従事者や、治療に当たっている人々の中には、殺される人さえいる」とした上で、パンデミックが始まって以来、医療従事者を標的とした暴力事件が少なくとも208件報告されたと明らかにした。

 ICRCなどは、報告された事件の数は氷山の一角にすぎないと強調した上で、「実数はおそらくはるかに多い」と警告。医療従事者への暴力を誘発するような誤情報対策と、医療従事者の適切な保護を各国政府に求め、「医療従事者と医療施設、医療関係車両は、決して暴力の標的になってはならない」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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