パナソニックは5月28日、モバイルノートPC「Let's note」(レッツノート)の夏モデルを発表した。店頭向けには12型2in1 PC「Let'snote QV9」、12.1型の「Let'snote SV9」、14型の「Let'snote LV9」、10.1型2in1の「Let'snote RZ8」の4機種をラインナップする。価格はオープンで、店頭予想価格は税別240,000円前後から。発売日はいずれも6月12日。

店頭向けに限定数用意されるSV9シリーズの五輪オリジナル天板モデル(手前)と、Web直販の最上位カスタマイズモデル・勇往(ユウオウ)天板付き(奥)


○2020年夏のレッツノートの特徴

2020年夏のレッツノート(店頭向け)では、QV / SV / LVシリーズ上位モデルに6コアのIntel Core i7-10710Uプロセッサを採用。また、RZシリーズを除く3シリーズのIntel Core i7-10710Uプロセッサ搭載モデルで、CPUパフォーマンスをより細かく制御する「Maxperformer」機能を新搭載した。

Maxperformerは、Intel製CPUの電力制御技術を使い、レッツノートの放熱・省電力設計に合わせて、パナソニックが独自に制御をチューニング。筐体内の発熱状況に応じて電力を細かく調整し、動作周波数を最適化する。

これにより、高負荷時に標準の制御より高いパフォーマンスを長く維持したり、低負荷時に標準の制御より速く低パフォーマンス状態に移行させたり、より低い周波数で省電力化を維持できたりする。VAIOの「VAIO TruePerformance」と同種の機能だが、低負荷状態の制御はMaxperformerだけの特徴という。

Maxperformerの動作イメージ


また、SV9シリーズでは、五輪オリジナル天板モデルを初回生産限定で用意。デザインコンセプトは「破竹」。右肩上がりのラインが、オリンピック・パラリンピックの優勝を象徴する「金メダル」を表現し、上へ伸びていく金色で勝利へと邁進する選手たちの破竹の勢いを表しているという。

Let'snote LV9の初回限定で用意される五輪オリジナル天板モデル


○Let'snote SV9

Let'snote SV9


Let'snote SV9は、光学ドライブを搭載した12.1型ノートPC。2020年夏モデルは、従来から1機種減らした5機種をラインナップし、上位モデルではプロセッサを第10世代Intel Core i7-10710Uに強化している。店頭予想価格(税別)は260,000円前後から。

Let'snote SV9試作機のキーボード面




右側面と左側面。USB Type-CポートはPD対応で、本体の充電も行える


○Let'snote QV9

Let'snote QV9


Let'snote QV9は、ディスプレイが360度回転する2in1タイプの12.0型ノートPC。液晶ディスプレイはWQXG+液晶(2,880×1,920ドット)解像度で、アスペクト比は3:2(254×169mm)。本体サイズは幅273×奥行き209.2mmとA4サイズ(297×210mm)より小型に収まっている。2020年夏モデルでは、店頭向けに3機種をラインナップ。CPUに第10世代Intel Coreを採用したことで、シリーズ名もこれまでのQV8からQV9に更新。Wi-Fi 6にも対応する。店頭予想価格(税別)は270,000円前後から。

○Let'snote LV9

Let'snote LV9


Let'snote LV9はフルHD解像度の14型ノートPC。2020年夏モデルは3機種で、QV同様、CPUを第10世代Intel Coreに強化している(あわせて名称もLV8からLV9へ更新した)。春モデルで追加された新カラー、ブラック&シルバーも健在だ。店頭予想価格(税別)は250,000円前後から。

○Let'snote RZ8

Let'snote RZ8


Let'snote RZ8シリーズは、ディスプレイが360度回転する10.1型の小型2in1 PC。2020年夏の店頭モデル2機種を揃え、仕様面は春モデルを踏襲する。店頭予想価格(税別)は240,000円前後から。