「競馬の祭典」GI日本ダービー(東京・芝2400m)が5月31日に行なわれる。今年は無観客での開催となるが、牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)の上位勢を中心に、例年どおり白熱した戦いが繰り広げられそうだ。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は3勝、2着1回、3着3回、着外3回と、まずまずの成績を収めており、比較的堅いレースのイメージがある。しかし、3連単では10万円超えの高配当をつけたことが5回もあり、しばしば波乱が起こっている。

 記憶に新しいのは、昨年。12番人気のロジャーバローズが大金星を挙げて、3連単は19万9060円の高配当となった。さらに一昨年には、5番人気のワグネリアンが勝利し、4番人気のエポカドーロが2着に入線したあと、16番人気のコズミックフォースが3着に突っ込んできて、3連単は285万6300円という超高額配当をつけた。

 ならば、今年もどん欲に穴馬券を狙ってみたい。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな伏兵馬をあぶり出してみたい。

 まず狙いたいのは、前哨戦・トライアルを経由してきた人気薄の馬だ。

 この好走例は多く、前述のロジャーバローズ、コズミックフォースもそうだ。前者はGII京都新聞杯(2着。京都・芝2200m)から、後者はオープン特別のプリンシパルS(1着。東京・芝2000m)から、それぞれダービーに挑んできた。

 ほかにも、2011年に10番人気で2着となったウインバリアシオン(前走=GII青葉賞/東京・芝2400m。1着)、2012年に5番人気で2着と奮闘したフェノーメノ(前走=青葉賞1着)、同年に7番人気で3着に入ったトーセンホマレボシ(前走=京都新聞杯1着)、2013年に8番人気で3着入線を果たしたアポロソニック(前走=青葉賞2着)、2014年に12番人気で3着と健闘したマイネルフロスト(前走=青葉賞6着)、そして2015年に5番人気で2着と好走したサトノラーゼン(前走=京都新聞杯1着)などがいる。

 このパターンに該当する馬は、今年もたくさんいる。青葉賞2着のヴァルコス(牡3歳)、同5着のメイショウボサツ(牡3歳)、プリンシパルS1着のビターエンダー(牡3歳)、京都新聞杯1着のディープボンド(牡3歳)、同2着のマンオブスピリット(牡3歳)らだ。

 ただし、先に挙げた過去の好走馬を見返してみると、前哨戦の前に皐月賞にも出走していた馬はいない。となると、皐月賞に参戦し惨敗を喫しているディープボンド、ビターエンダーは候補から外したい。

 また、過去の例で唯一、マイネルフロストはトライアルで馬券に絡むことなく、本番で好走を果たしているが、同馬はそれ以前にGIII毎日杯(阪神・芝1800m)を勝利。重賞勝ちという実績があった。

 そうなると、青葉賞5着と馬券に絡んでいないメイショウボサツも推奨できない。同馬は重賞未勝利。単なる2勝馬で、除外対象でもあるからだ。

 ということでは、残ったヴァルコス、マンオブスピリットをここでは推したい。


青葉賞で2着となって、ダービーに挑むヴァルコス

 続いてクローズアップしたいのは、皐月賞で善戦しながら、低評価にとどまった馬だ。

 たとえば、2010年に勝利したエイシンフラッシュ。同馬は皐月賞で3着(11番人気)と好走していたが、それがフロックと見られてか、ダービーでも7番人気と伏兵扱いのままだった。

 同年に5番人気で2着に入ったローズキングダムも、これに近いタイプ。同馬は皐月賞で4着と健闘したものの、2番人気の評価を裏切ったことで、ダービーでは人気を落としてしまった。

 今回、こうしたタイプとしてハマりそうなのは、皐月賞3着のガロアクリーク(牡3歳)と、同4着のウインカーネリアン(牡3歳)だ。

 どちらも魅力的だが、エイシンフラッシュとローズキングダムはいずれも重賞勝ちの実績があった。そうなると、重賞未勝利のウインカーネリアンよりも、GIIスプリングS(3月22日/中山・芝1800m)を勝っているガロアクリークのほうに食指が動く。

 父が短距離馬のキンシャサノキセキということから、距離不安が囁かれているガロアクリーク。再び上位人気を争うまでには至らなそうで、オイシイ実績馬と言えそうだ。

 最後は、人気どころではあるものの、過去の傾向から狙ってみたいのが、「3番人気」の馬だ。

 冒頭で1番人気の成績を記しているが、実は3番人気の成績は3勝、2着3回、3着1回、着外3回と、1番人気と互角。というか、連対(2着以内)頭数では1番人気を上回っているのだ。

 とすれば、今年も3番人気の馬を狙わない手はない。候補となるのは、コントレイル(牡3歳)、サリオス(牡3歳)の「2強」に続く、サトノフラッグ(牡3歳)か、ワーケア(牡3歳)だろう。

 ただし、過去に3番人気で馬券に絡んだ馬は皆、皐月賞も戦ってきている。ということは、皐月賞をパスしたワーケアは3番人気になったとしても、あまりオススメできない。

 ここは、武豊騎手が鞍上に復帰。そこまで人気が急落することはないと思われるサトノフラッグに、3番人気になっての巻き返しに期待したい。 日本最高峰の舞台ゆえ、出走馬を送り出す陣営の思い入れは相当なもの。その分、低評価の伏兵でも上位に食い込んでくるシーンがたびたび見られる。今年、その候補となる存在が、ここに挙げた馬の中にいてもおかしくない。