バイエルンのボアテング photo/Getty Images

写真拡大

2018ロシアワールドカップ終了後より、ドイツ代表で急速に進んだのが世代交代だ。代表で重要な戦力だったFWトーマス・ミュラー、DFマッツ・フンメルス、DFジェローム・ボアテングは、年齢的な問題から構想外になったのだ。

その流れはバイエルンでも起ころうとしていた。今季途中まで指揮を執っていたニコ・コバチの下で、ミュラーとボアテングの立ち位置は怪しいものとなった。

ところが、ハンジ・フリック体制になったところから状況が変わり始める。決定的な仕事を連発しているミュラーはもちろんだが、DFボアテングの役割も変わってきているのだ。

独『Welt』によれば、ボアテングもバイエルン残留の未来について考え始めるようになったという。

「フリック体制となる前、すでに将来について考えていたんだ。現時点では良い感じだし、ここに留まることもイメージできる。僕はバイエルンと今季のことに集中している」

「監督、コーチ陣の信頼が必要なんだ。それが今はある。フリック体制前もハードワークはしていたが、リズムを掴むだけのプレイ機会が与えられなかった。これは全ての選手にとって難しいものだ。フリックは最初から正しいことを伝えてくれたし、僕のクオリティを評価してプランニングしてくれた。今では再びフットボールを楽しめているよ」

31歳を迎えたボアテングが全盛期ほどの輝きを放てていないのは事実かもしれないが、フリック体制に切り替わってからベテランプレイヤーの存在が重要なものとなってきているのも事実だ。大胆な世代交代へ待ったがかかった状態と言える。

チームもチャンピオンズリーグ制覇を狙えるレベルではないかとまで言われてきているが、このままベテラン組大復活となるのか。今欧州で最も安定しているチームはバイエルンで間違いないだろう。

●最新情報をtwitterで見よう!

twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/