新型コロナウイルス感染症で世界が一変してから数カ月、じわじわと"ウィズ・コロナ""アフター・コロナ"という言葉が聞かれるようになった。

TwitterのVice PresidentであるJennifer Christie氏は自社がそれを実現できるユニークなポジションであることに触れながら、役割と状況が可能であり従業員が望むのであればテレワークや在宅勤務を常態としてもかまわないと公式ブログで述べている。ただ、そうではない場合、いくつかの予防措置をしっかりと備えて準備をしているそうだ。GoogleのCEOのSundar Pichai氏は米技術系メディアThe Vergeのインタビューで、データドリブンで対応するが、環境が許せば物理的に必要性の高い従業員のなかから10%〜20%、週1から2のローテーションではじめて年末には20%〜30%の出社を確保したい旨の発言をしている。数カ月経った現在、部分的に生産性が落ちること、ブレインストーミングを要する例えば企画設計のようなものはコラボレーションが不明瞭になりがちになると指摘している。

「8 Ways the Crisis Will Forever Change the Future Workforce 」

今後もテレワークやローテーションを用いた職場のソーシャルディスタンスの確保など工夫を凝らしながら"ウィズ・コロナ"へ対応していくことが予測されるが、AIやIoT技術も加わり"アフター・コロナ"の被害を軽減していくことが望まれる。AppleとGoogleは相互に協力し開発したBluetoothベースの暴露通知技術(Exposure Notifications technology)による公衆衛生機関のサポートを開始している。

今回、ビデオ会議やITツールを駆使したテレワークでの業務範囲の拡大、オンラインでの教育やEC利用、実際に会うことのできない家族や大切な人とのコミュニケーションとIT技術はコロナ禍に浸透を見せた。さらに新しい世代の社会進出が技術浸透に拍車をかけるのかもしれないと予測するのは起業家やビジネス向けの情報サイトEnterpreneurの記事「8 Ways the Crisis Will Forever Change the Future Workforce」に寄稿するRyan Jenkinsさん。社会に進出するGeneration Z世代の動向に合わせて仕事や教育に関わる分野での8つの予測を立てている。

1.より技術への依存が強まる Deeper dependence on technology

2.従来とは異なる教育バックグラウンドの台頭 Unconventional educational backgrounds

3.就業年齢の早まり Entering careers sooner

4.学習と開発の重要性が高まる Enhanced value on learning and development

5.プライベートと仕事の境界が曖昧に Revised view of employers

6.キャリアパスも変化Uncommon career paths

7.リーダーに求められる EQ Demand for emotionally intelligent leaders

8.グローバルな視野 Greater global unity

"次世代"向けの学習アプリを開発するSyncLXの共同創業者でもあるRyan Jenkinsさんは、Instagram liveでライブパーティーを開催するDJ、AppleのFaceTimeで遠隔で患者とのやりとりを行う医師、Teamsで同僚と共同作業を行うワーカーなどコロナ禍で既に起きている変化を挙げる。比較的若い世代を中心にコロナに対する課題に対して、それぞれができる範囲で新しい試みを実践している。

欧米のレポートなどで言及されることも多いGenZ(Generation Z)は、幼いころからインターネットやソーシャルメディアなどに慣れ親しめる環境があった世代で、ツールに対する親和性や柔軟な考え方や独立した志向などアントレプレナーとしての資質も高い。以前と比較するとスタートアップ企業の存在感も増しおり、クラウドファンディングなど尖った技術に投資する環境も整いつつある。米国では、1998年以降に生まれた22歳以下の学生いわゆるGeneration Zのうち、26%が教育が仕事での成功の障害になっていると考え(Kronosの調査)34%が「自分が受けている教育は仕事や就職活動のための準備につながっていない」と回答している。また、企業の見方も変わりつつあり米国の90%の企業が、「4年制大学を卒業していない候補者も検討したい」と考えているそうだ。

彼らが職場や社会へと進出することで、新しいテクノロジーの浸透が強力に広がるのだという。これまでビデオ会議をしたことがなかった人、オンラインコラボレーションツールを避けていた人も、今回ばかりは言い訳ができなかったはずだ。使ってみれば簡単だったとまではいかなくても、慣れてきてなんとか対応できるという人がほとんどではないだろうか?すでに日常的に多くのGenZが使いこなすツールなのだ。