「自粛」という法的強制力のない形の下でコロナウイルスの抑え込みに成功した日本に、海外では驚きの声が相次いでいる。オーストラリアの「ABCテレビ」は23日(2020年5月)、「次のアメリカかイタリアになると恐れられていた日本がコロナウイルスで成功したのは不思議なミステリー」と、イギリス「ガーディアン」紙は22日、「大参事になりかねない状況からサクセスストーリーへ 日本はどのようにコロナと闘ったのか」と報じている。

東京大学大学院特任研究員で公衆衛生学が専門の坂元晴香さんは「やはりみなさんがかなり厳しく自宅待機したり、飲食店などが休業したりしたことが大きいと思います。保健所を中心に一生懸命に感染者の追跡をして、集団発生の場所を特定して抑え込んだのも大きいです」と話す。

世間と同調しようとする日本人の性格がプラスに?

新型コロナの死者数は1位のアメリカが約9万7000人、2位のイギリスが3万6000人、3位のイタリアが3万2000人なのに対し、日本は28位で837人(5月24日現在、ダイヤモンドプリンセス号を除く)だ。

伊藤利尋アナは「死者数を見ると日本はここまで頑張ってきているとも言えます。でも正直、検査も含めどこが良かったのかピンときません」と首をかしげる。

司会の小倉智昭「言えるのは、ほかの国の人より日本人はキレイ好きだということ。普段から気を付けていることが大分影響したのでしょう」

坂元さん「そもそもハグなど人と接触する文化がないこと、土足で家に上がらないことなどもあるでしょう。『ダイヤモンドプリンセス』の初動体制で批判を受けましたが、逆にそれがあったので早い段階から関係者の意識が高まったとも言われています」

深澤真紀(獨協大学経済学部特任教授、コラムニスト)「世間の顔色を見る日本人の体質がプラスに出たところもありますが、『自粛警察』のようなマイナス面がこれからますます出てきそうです。私もマスクをしていない人を見る時につい冷たい目になってしまう」

伊藤アナ「強制力がない中でここまでできたのはそれだけ同調する空気があったからというところもありますが、行き過ぎるのも問題ですね」