週刊地震情報 2020.5.24東京湾など各地で地震多発 震度3以上は11回

2020/05/24 11:41 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると大幅に増加し、震度3以上の地震は11回発生しています。長野・岐阜県境付近や沖縄・奄美近海の地震が目立ちました。(5月18日〜23日の集計)

国内:長野・岐阜の県境付近の地震がまた活発化

19日(火)13時13分頃、岐阜県飛騨地方を震源とするマグニチュード5.4の地震が発生、岐阜県高山市上宝町で最大震度4を観測しました。この地震の後、最大震度3を観測する地震が相次いで4回発生しています。4月下旬から続く群発地震の活動で、マグニチュード5.4は2番目の規模に当たり、これまでに比べると若干、岐阜県側に震源が拡大しました。一連の活動は約1か月に渡って継続しており、震度1以上の体に感じる地震は約150回に達しています。活動が活発な時期と、落ち着いた時期を繰り返していますので、しばらくは動向を注視する必要があります。

国内:沖縄・奄美近海で震度3以上が相次ぐ

沖縄から奄美の近海でもこの期間は地震が多く起きました。23日(土)4時33分頃には沖縄本島近海を震源とするマグニチュード4.9の地震が発生し、鹿児島県天城町(徳之島)で、最大震度4を観測しています。この領域では19日(火)にマグニチュード4.5、22日(金)にマグニチュード4.1の地震が起きて、いずれも震度3の揺れを感じました。いずれの地震も深さが40km前後で、プレート境界の近い所で発生したと見られます。

国内:東京湾で小さな地震が多発

20日(水)〜22日(金)にかけて東京湾を震源とする地震が多発し、21日(木)未明のマグニチュード3.5の地震では、東京都江戸川区や千葉県市原市で震度2を観測しています。20日(水)〜21日(木)の地震は震源の深さが15〜18km、22日(金)の地震は深さが32kmです。2011年の東日本大震災直後に活動が活発になった、相模トラフ周辺のフィリピン海プレート上面と見られます。この領域では2011年3月15日にマグニチュード4.1、最大震度3の地震が起きました。また、2015年や1992年には、プレート内部と見られる、もう少し深い所(50〜100km)でマグニチュード5を超えるやや強い地震が発生し、2015年の地震では東京都調布市で震度5弱、東京23区のほぼ全域で震度4を観測しています。

世界:メキシコ沖でM6.1の横ずれ型の地震

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。22日(金)にメキシコの沖でマグニチュード6.1の地震が発生しました。深さは10km程度と浅く、地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。メキシコ周辺は大きな太平洋プレートと北米プレートに加え、やや小さなココスプレート、カリブプレートがひしめき合い、地震活動が活発です。今回のメキシコ沖の地震はココスプレートの北端と太平洋プレートの境界付近で発生したと見られます。(この領域はココスプレートから分離した別のプレートであるという見方もあります。)今回のような横ずれ型の地震は大きいものでもマグニチュード6クラスで、巨大地震につながるタイプではありません。メキシコで警戒すべき地震は、ココスプレートが北米プレートに沈み込む領域で発生する、マグニチュード7〜8のタイプです。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。