アマチュア・ロックバンド「悲しみの向こう側」は、ボーカルのシズマ(ジャニーズWESTの藤井流星)とドラムのテツ(同・神山智洋)の兄弟とベースのオギノ(栗原類)、パーカッションのコバ(吉田健悟)の4人組。日本最大のロック・フェス「電撃ロックFes」への出場を目指している。公募枠で応募し、一次審査の結果を待っているところだ。

出だしはよかった。小さなライブハウスでパッとしないパフォーマンスを終え、モヤモヤするメンバーに、リーダーのシズマが新メンバーを入れようと提案。現れた超ダサい中年男をなんとかあきらめさせた。次は宣材写真を撮ってもらおうと、十組に一組しか撮らないというクセの強いカリスマカメラマンになんとか気に入られ、無事写真撮影に成功。バンドあるある話でおもしろい。

脇道にそれずロックバンドを作るテーマを追いかけろ!

さて、このあと、コバがバイト中骨折して入院。看護師として働く元カノと再会し恋の行方はいかに? さらにオギノが正社員として就職するかも、そうしたらバンド活動はできない。さあ、どうする? そして、最新の回ではシズマとテツの母親(ふかせえり)の再婚話にメンバーが関わることに。

うーん、「正しいロックバンドを作る」のはどうなったんだ? こういうエピソードなら、バイトで食いつなぐ役者の卵とか、売れない若手お笑い芸人とかでもいいんじゃないのか。百歩譲って若者の成長物語、青春ものと思えば、そりゃ恋や仕事などいろいろお盛んで忙しいことだろう。しかし、せっかくメンバーの半分がジャニーズ所属のアイドルなのだから、もっと歌って踊ってといったパフォーマンスが見たい。メンバーたちに、目指す音楽の方向性で揉めるとか、曲にどんな想いを込めたいのかなど熱く語り合ってほしい。

だいたい君たち練習しているのかな? スタジオ借りて練習するのはもちろん、今ならおうちで自主練もバッチリできるはず。オリジナル曲ももっと作ろうよ。ミュージシャンとして生きていくんだ、という気概が希薄すぎる。こんなんでフェスに出られたら全国のバンド小僧が怒ると思うよ。(5月18日(月)24時59分放送)

かたくりこ